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[ミズノカップ御殿場]選手権出場狙う強豪同士が熱いバトル!日本航空が師岡2発で熊本国府撃破!

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日本航空高はCB荒川裕太(写真)やCB飛田大輝主将中心に完封勝利

[8.24 ミズノカップ御殿場準決勝 熊本国府高 0-2 日本航空高 時之栖うさぎ島G]

 全国の強豪24校が夏の鍛錬の場として心技体の成長を目指す「スポーツらぼFOOTBALL CAMP~ミズノカップ御殿場2017~」は24日午前、上位リーグのM-1リーグ準決勝を行い、熊本国府高(熊本)対日本航空高(山梨)戦はFW師岡柊生(2年)の2ゴールによって日本航空が2-0で勝った。

 新人戦熊本県大会優勝の熊本国府と関東大会山梨県予選優勝校の日本航空。ともに選手権出場を狙う強豪校同士の一戦は日本航空が制した。

 前半は熊本国府が主導権を握り、相手SBの背後を狙う攻撃からチャンスをつくった。0-0で折り返した後半立ち上がりも注目エースMF井手口凌我(3年)やMF大津幸太朗、MF河村颯真(3年)がドリブル突破でチャンスメーク。だが、前半途中に4-4-2から4-1-4-1へシステムチェンジして安定感を増した日本航空は、長期離脱からインターハイ予選後に復帰した主将の飛田大輝(3年)、荒川裕太(3年)の両CB中心に中央が堅く、得点を許さない。

 逆に前半からMF中島偉吹(2年)らを起点とした攻撃から長短のパスで相手を走らせ続けた日本航空が、徐々に熊本国府の足を止めていく。熊本国府はCB鶴与志郎(3年)とCB重村孝太(3年)が相手の攻撃のポイントを潰し、MF野口将来(3年)がセカンドボールを回収するなど食い下がるが、コンビネーション良く相手の背後を突く日本航空が先制点を奪った。

 後半11分、日本航空は相手セットプレーから一気にカウンター。MF中尾大我(3年)が左サイドを駆け上がり、タイミング良くラストパスを通す。これを受けたFW師岡がDFのプレッシャーをものともせずに右足を振り抜くと、クロスバーを叩いたボールがゴールライン内側に弾んでゴールネットを揺らした。

 強豪同士の球際激しい戦いはヒートアップ。その中でセカンドボールを傾けていた日本航空は17分、交代出場のFW坂本順平(2年)が頭で繋いだボールで師岡が抜け出すと、力強い前進から、最後はGKとの接触を怖れずにシュートを決めた。

 熊本国府も交代出場のFW字室航平(3年)の仕掛けなどで1点を奪いに行ったが、全体的に慌てた攻撃になってしまい、判断面が低下。そして両CBの体の張ったブロックにあうなど最後まで日本航空の守りを破ることができなかった。

 日本航空は今年、県新人戦で準優勝し、関東大会予選では優勝。だが、けが人を抱える中で「(関東大会予選と)両方取る力、(けが人がいても)乗り切る力が無かった」(仲田和正監督)というインターハイ予選は準決勝で帝京三高にPK戦の末に敗れ、連覇を逃した。

 現在もキーマンのMF塚越誠也(2年)が今大会で負傷を負い、他にも負傷者のいる状況。だが、チームのベースにあるポジショニングと判断、技術の部分に加え、鍛え抜かれた走力、球際の攻防で相手を上回る日本航空は今夏、ほとんど負けずに来ているという。

 タフな攻防戦で競り勝ったこの日のように、厳しい戦いを乗り越えて選手権タイトルを獲得することが最大目標。主将の飛田は「まだまだ山梨獲るにはもっと成長しないと獲れないと思う。去年悔しい負け方して、自分たちは今年、まだ総体(関東大会予選)しか獲れていないので最後選手権、獲れるように頑張る」と誓った。

(取材・文 吉田太郎)

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