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もっと上に行くため「もっと中心に」。大宮U18は2年生MF市原吏音が流経相手に気迫の守り

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後半、大宮アルディージャU18MF市原吏音はヘディングシュートでネットを揺らしたが、惜しくもオフサイドの判定に

[5.14 高円宮杯プレミアリーグEAST第7節 大宮U18 2-0 流通経済大柏高 NACK]

 試合終盤、1点を追う流通経済大柏高はクロス、ロングスロー、CKを連発。だが、大宮アルディージャU18は、制空権を離さずに跳ね返し続けた。特に気持ちを全面に出してエアバトルに臨んでいたのが、MF市原吏音(2年=大宮アルディージャU-15出身)だ。

「僕はキャプテンとか副キャプテンではないんですけれども、それに関わらずコーチからは『引っ張って行け』と言われていますし、今年(トップチームの)キャンプに行かせてもらったんですけれども、トップの人はみんなリーダーシップがあったり、『もっと上に行くためにはもっと中心になってやらないといけない』と色々な人から言われているので、そういうところは意識しています」。その思いをピッチで表現し、中心選手として完封勝利に貢献した。

 市原は年代別日本代表常連の強力CB。現在はチーム事情もあってボランチでプレーしている。得意とするポジションとは異なる中盤でチャレンジ中だが、「ボランチでも全然できるような技術や、360度見れるような選手になりたい」と前向きだ。

 この日は正確なフィードで先制点の起点となり、後半には「僕、今日点を獲りたいと思っていたので」と気持ちの込もったヘッドでゴールネットを揺らした。これは紙一重の判定でオフサイド。かなり残念がっていたが、チームが勝利したことを素直に喜んでいた。

 J2で出場を続けるMF橋本陸斗(東京V)やプレミアリーグで主力として活躍する同世代のライバルたちから刺激を受けている。今は焦らず、大宮U18で自身の成長と勝利を続けること。アピールを続けて、訪れたチャンスを必ず掴む。

(取材・文 吉田太郎)
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