beacon

全国準優勝の悔しさを市船で晴らす…DF佐藤凛音は配球と持久力を武器に日本一に挑む

このエントリーをはてなブックマークに追加

 3大会ぶり29回目のインターハイ出場を果たした千葉の名門、市立船橋高(千葉)は再び日本一を目指す。DF佐藤凛音(2年=鹿島アントラーズつくばJrユース出身)は中学時代に全国準優勝を経験し、高校からSBにコンバートされた期待の2年生。佐藤に高校サッカーを選んだ理由、SBでの課題や強み、目指すプレーヤー像を聞いた(取材日は7月中旬)。

―去年はどのくらいAチームに絡んでいた?
「プレミアだと2節までは出ていたんですけれども、その後はなかなか絡みがなかったです。市船に入ってからはずっとSBです」

―アントラーズつくばの頃は?
「インサイドハーフやサイドの中盤をやっていました」

―SBでプレーし始めた頃は?
「びっくりして何をすれば良いか分からなかったんですけれども、とりあえず自分が思うようにやったという感じです」

―今春の段階で波多(秀吾)監督からも評価されていた。冬場を経て、手応えがあった?
「最初に比べて右SBをやっていたらどこへ出せば良いとか、対応も少し自信がついて来ているところがあります。でも、まだ課題も多いのでレベルアップしていければ良い」

―ヘディングの打点も高いし、DF能力も高い印象。
「ヘディングに関しては市船に入ってからしかやっていません。アンつくの頃は身長も大きくなかったので、本当にヘディングは市船に入ってから増嶋(竜也)コーチや中村(健太)コーチに教えてもらいました」

―(元Jリーガーの)増嶋コーチの指導はプラスになっている。
「自主練で蹴ってもらってヘディングのアドバイスや、どの位置で跳んだら良いかとか、下がるタイミングも教わっています。この間も増嶋さんと競り合ったり、全然勝てないですけれども。跳ぶ前にただ跳ぶんじゃなくて少し駆け引きしたり、身体を当てて上手く跳ばせなかったり、そういう技術のところも教わっています」

―アントラーズつくばでは全国準優勝。
「今までサッカーをやった中で一番悔しかったので、負けた時は(対戦した)鳥栖上手かったですし、もっとできた部分もあったと思う。その悔いは市船で晴らせたら良いな、とずっと思ってきました」

―市立船橋に進学したきっかけは。
「(ユースチームへの昇格候補として)最終までは行っていたんですけれどもダメと言われて、そのタイミングで市船に声を掛けてもらいました」

―どのような思いで来た。
「アントラーズはプリンス(リーグ関東)で、市船はプレミア(リーグ)で直接的な係わりはないと思うんですけれども、選手権とかサッカーやっていたら見ると思う。出ているところや、名前が出るような活躍をしているのを(鹿島の関係者に)見てもらいたい」

―いつかはアントラーズへ
「戻れるならば、戻りたいです」

―そのための現在の強みと課題は?
「得意としているのは前への配球や体力の部分で、一番の課題は上手いドリブラーや速い選手に対しての1対1の対応。また、CKで高い選手に対応しているんですけれども触られちゃったりしている。1対1のところは(監督の)波多さんにも課題としてよく言われるので、克服していきたい」

―身体づくりは意識して行ってきた。
「体重も最初に比べて増えましたし、入った時60ないくらいだったんですけれども、68くらいまで増えました。身長も入った時は73とか今は78とかなので5cmくらい伸びました」

―好きな選手は?
「(リバプールのトレント・アレクサンダー・)アーノルド。本当にキックが上手いので」

―見て欲しいプレーは?
「サッカーは得点獲るとか守るとか注目されやすいんですけれども、それに至るパスや、ボールは出ていないけれどこの人の動きがあったからこっちで突破できたとか、自分はそういうところで頑張れたり、走れると思っている。クロスやパス、あとCKで中に入らせてもらったりするのでシュートとか見てもらいたいなと思います」

―新しいマーキュリアルを履いてみて、率直な感想は?
「自分、マーキュリアルは横幅が狭くて痛くなっちゃうかなというイメージがあって最近使っていなかったんですけれども、実際新しいスパイクものを履いてみてそんな感覚は無いですし、AIRを感じて軽くてやりやすいと思いました」

―AIRをどう感じる?
「(AIRの箇所が)プニプニして最初気になっていたんですけれども、徐々に慣れてきて足が疲れないですし、本当に走れます。(AIRの箇所に力を入れると)グニってなります」

―アッパー(皮)の伸縮性は?
「自分、割と幅が広い方なので、最初は硬いんですけれども少しボール蹴ったり、走ったりすれば伸びますし、自分の足に合いやすいです」

―デザインはどうか?
「好きですね。格好良いですね。(普段は)色よりもシンプルなもの、ガラガラしていないスパイクものを選びます。(このデザインは)自分、好きですね。AIRって文字が格好良く目立っていますし、違う黒の感じが格好良いなと思います」

―これまでのマーキュリアルのイメージは?
「FWやサイドの速い選手が履いているというイメージがあって、軽いというイメージと少し横幅が狭いというイメージがありました」

―マーキュリアル(ナイキ)は狭くて履きづらいという意見もあるが、履いてみてどうか?
「これならば大丈夫です」

―スパイクはどういうところを重視して選ぶか?
「中学校の時にファントムGTが新しく発表されて、履いてみたいと率直に思って黒×ピンクの最初に出たやつを履いてみたら自分の足にフィットして、それからずっと履いています。(履く理由は、)黒×ピンクと白×ピンクの見た目の格好良さもありました。ファントムは横幅や蹴りやすさが良かったので履いてきました」

TOP