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[MOM4003]市立船橋MF松本琉維(1年)_怪我から復帰のボランチが雨中で攻守に奮闘

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市立船橋高MF松本琉維(1年=ウイングスSC出身)は精度の高いキックなど雨中で好プレー

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.18 NB CHAMPIONSHIP U-16予選リーグ第3節 市立船橋高 2-0 米子北 時之栖裾野G]

 長期離脱から復帰したボランチが、雨中で奮闘した。市立船橋高は決勝トーナメント進出を懸けて米子北高と強豪対決。大雨の影響でピッチのところどころに水溜りができる状況での戦いで、MF松本琉維(1年=ウイングスSC出身)が身体を張ったセカンドボールの回収や、状況判断の良い配球を見せ、コーチ陣から高く評価されていた。

「今日はこういう天候でグラウンドもセカンドボールとかを意識しないと勝てない試合だったので、そういうところを意識しながらゴールに繋がるパスを出せたと思います」。米子北も切り替えの速く、強度の高い戦いを見せていたが、松本は「市船三原則」の球際、切り替え、運動量を徹底。MFカゼミーロを憧れの選手に挙げるボランチはマイボールの時間を増やし、精度の部分でもチームに貢献した。

 本人は「もっと高い位置を取って、裏取りに行く場面とか行けていなかったので」と反省するが、それでも、これまで十分にプレーできていなかった鬱憤を晴らすように雨中のピッチを走り回った。

 松本は左足首の負傷によって約1か月半離脱。関東Rookie Leagueは序盤戦だけしか試合に出場することができなかった。チームはAリーグ3位でU-16全国出場にあと一歩届かず。「ルーキー全国出れなくてニューバランスも全国みたいな大会なので勝ちたいです」。松本は悔しさも今大会にぶつける意気込みだ。

「精度の良いキックと、ターンしてドリブルからのチャンスメークなどを見て欲しい。裏への抜け出しとか、チャンスメークとか、展開とか、テンポを作れる選手になりたいです」と松本。市立船橋では、同じボランチを務める1年生MF峯野倖がU-16日本代表に選出されている。「峯野を見て教えてもらったりとか、守備の立ち位置とか、学んだり、盗んだりできる。キックは負けていない」。ライバルに負けない、それ以上の力を示せば、上のステージに立つことができる。そのための努力は絶対に欠かさない。

(取材・文 吉田太郎)

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