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日大藤沢の10番、神奈川県選抜U17MF安場壮志朗が日本高校選抜からファーストタッチ弾

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後半31分、神奈川県選抜U17MF安場壮志朗(日大藤沢高2年=横浜FCジュニアユース戸塚出身)が右足でゴールを破る

[2.12 練習試合 日本高校選抜 6-1 神奈川県選抜U17]

 悔しいベンチスタート。だが、後半31分、ファーストタッチで日本高校選抜ゴールを破った。神奈川県選抜U17MF安場壮志朗(日大藤沢高2年=横浜FCジュニアユース戸塚出身)は、「正直、スタメン言われた時は出れなくて悔しかったんですけれども、高校選抜という強い相手に、自分が出て、得点やアシストという結果を残してやろうと思っていた」という思いをぶつけて意地の1点。6点ビハインドの神奈川県選抜U17を盛り上げた。

 ゴールシーンでは、トップ下の位置から前線のこぼれ球に鋭く反応。右足で思い切り蹴り込んだ。「0-6で負けていて、外から見ていて雰囲気が悪いなと感じていて、『オレが入ったら雰囲気を変えてやろう』と思っていました。(雰囲気を変えられなかったかもしれないが)得点という結果を見せられて良かったと思います」。ただし、出場した約20分間で納得の行くプレーはできなかったという。

「強みである味方と絡みながらゴールに近づいて行ったり、アシストやスルーパスは得意なのでそういうところで結果を残したかったけれど……もっとやれたと思います」。日本高校選抜のプレースピードの速さや球際の強さを体感。10番を背負って出場した選手権も「全然」と振り返るMFは、課題を持ち帰り、この一年で主役になることを目指す。

 昨年はインターハイ予選、選手権予選の準決勝でいずれもゴールするなど活躍。だが、清水入りした198cmFW森重陽介(3年)やU-17日本代表候補歴を持つDFアッパ勇輝(3年)ら3年生に引っ張ってもらう立場だった。選手権で森重が得点王に輝いたが、2年生がもっと活躍していれば「もっと上に上がれた」と感じている。

「『選手権の悔しさは選手権でしか返せない』と思うので、もっと自分が努力していきたい」。 日常のトレーニングからシュートやパスはもちろん、連係面での声がけも「普段からやっていかないと出ない」と意識。周囲との連係、また小さな身体を活かしたターンやラストパスにも磨きをかけていく。

 今年の日大藤沢もU-17日本高校選抜CB宮崎達也(2年)や注目左SB尾野優日(2年)、点取り屋のFW山上大智(2年)ら力のある選手が多い。安場はそのチームを引っ張る覚悟。「自分が経験したことをチームに反映させて、日藤が(選手権で)2連覇できるようにしていきたい。選手権の前にまず関東、インターってあると思うので、まずそこで活躍して主役になれればなと思います」。選手権や今回の練習試合で全国トップレベルを体感したMFは、悔しさを忘れずに努力を続ける。

(取材・文 吉田太郎)

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