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[MOM4233]高川学園FW田坂大知(1年)_体全体で必死さを表現。チームのために走り、決勝点

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高川学園高のFW田坂大知(1年=高川学園中出身)は前線でハードワーク。決勝点も決めた

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[3.18 中国高校新人大会準決勝 大社高 0-1 高川学園高 揚倉山上段]

 登録164cmの小柄なFWが2連戦の2試合目でも人一倍走り続けた。高川学園高のFW田坂大知(1年=高川学園中出身)は「少しでも味方を楽にするような守備ができたら攻撃に繋がるかもしれないですし、そこを最後まで諦めずにしています」という言葉通りのプレー。届かないようなハイボールでも目一杯身体を伸ばして触ろうとし、プレッシング、セカンドボールの攻防では最後の一歩まで足を伸ばして幾度かボールに当てていた。

 江本孝監督も「欠かせない。チームで一番良いですね。(準々決勝、準決勝の)2連戦であのパフォーマンス。(マン・オブ・ザ・マッチは)2試合ともアイツじゃないですか」というほどの動き。その田坂は前半15分に決勝点を決めた。

 右サイドからの攻撃でFW浪下元気(1年)がシュート。こぼれ球にいち早く反応した大下がゴールへ蹴り込んだ。「こぼれ球は常に狙って、一番点が入りやすいところだと思うので。(今回のゴールも)触るだけのゴールでした」。後半も果敢にゴールを狙うなど、アグレッシブなプレー。チャンスを掴もうとする必死さを体全体で表現している。

「元々体力がなくて怒られていたりしたけれど、チャンスをもらったからには期待に応えないとスタメンで出れなくなるので、言われたことは忠実にやるようにしています」

 本人は、プレッシングで2度追いできなかったことやプレスバックが中央半端になっていたことを反省する。「プレスバックとかもっとできたらセカンドボールとか拾えてもっとチャンスになると思う。サボらずに予測して取れるように」。そして、成長を続けて「味方から信頼されて相手から脅威になる存在になりたい」と力を込めた。

 チームにはU-17日本高校選抜FW山本吟侍(2年)がいる。キープする際の身体の使い方などを吸収。絶対的なエース山本のように「味方から信頼されて相手から脅威になる存在」になって高川学園に多くの白星をもたらす。

(取材・文 吉田太郎)

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