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[関西 U-16 ~Groeien~]「お手本」は昨年のチーム。履正社CB堀江純之介は「まだまだ」遠い代表に近づく

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履正社高CB堀江純之介(1年=Fosta FC出身)は努力を重ねて年代別代表、プロへ

[4.30 関西 U-16 ~Groeien~G1第1節 東海大大阪仰星高 1-0 履正社高 ダイセル播磨光都第1G]

「お手本は去年の3年生みたいな感じですね。あんな感じになって、プロの選手を出して、全国出て、優勝できるチームになりたい」

 履正社高(大阪)のCB堀江純之介(1年=Fosta FC出身)は、プレミアリーグWESTで8位に食い込み、夏冬連続で全国16強、そしてMF名願斗哉(現川崎F)、DF西坂斗和(現徳島)という2人のJリーガーを輩出した昨年のチームを手本にしていく考えを口にした。

 堀江は、中学3年時に履正社に練習参加。その際に見た名願や西坂は「めっちゃ上手かったです。基準が上がります」というほど刺激を受けた。この日の「関西 U-16 ~Groeien~」開幕戦は惜敗に終わったものの、「(1年生の)チーム的には良い感じになりそう」と期待する。

 東海大大阪仰星高戦はパワフルな大型FW林潤瑞が怪我で不在。その中で立ち上がりにチャンスを作り、「はたいて、トップ当てて、落としてという形は(コーチ陣も)褒めてくれていたので、そういうところは良かったなと思っています」と堀江は言う。

 MF東海陸大が中心となってボールを運び、好パスも。また、スピードのあるMF玉山煌稀や精度の高いMF鳥山陽斗、FW塚原俊弥らが連動した動きでゴールを目指した。だが、流れの良い時間帯に得点することができず、逆にセットプレーから失点。決め切れなかったこと、また相手に合わせた戦い方になってしまったことが課題となった。

 関西トレセンメンバーの堀江も「(個人として)1対1の部分とかヘディングの部分では勝てていたんですけれども、ラインコントロールとか課題だと思いました」と反省する。「関西 U-16 ~Groeien~」の初戦は、各選手にとって学びの試合となったようだ。

 堀江はDFラインの軸として期待されるストッパー。名願のように年代別日本代表入りを狙うが、現在の自分と年代別日本代表との差は「だいぶ遠いです。まだまだです。キック精度とか後ろからの声掛けとかヘディングの強さとかまだ全然です」と自己分析する。

 名願や日本代表FW町野修斗(現湘南)も経験した「関西 U-16 ~Groeien~」や日常のトレーニングから高い意識を持って臨み、目標に近づく。「ホンマにコイツがいれば安心できるみたいな。監督から信頼されて、メンバーからも信頼されてみたいなCBになりたいです」。そして、仲間たちとともにチームのレベルを引き上げ、過去最高成績の全国8強を超え、日本一を勝ち取るチームになる。

(取材・文 吉田太郎)

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