[1.21 練習試合 日本高校選抜候補 4-1 日本体育大]

　悔しい敗退から切り替えて流経大柏の代表として戦い、結果を残す。CB塩川桜道(流通経済大柏高3年=浦和レッズジュニアユース出身)は、全国高校選手権千葉県予選準決勝で敗退したが、高い評価を得て日本高校選抜候補メンバー入り。強い思いを持って選考合宿に参加している。

「まずは選手権とか出れてないのにこの高校選抜に呼んでもらったのは本当にありがたいですし、チームの代表として来てる訳だし、選手権に出れなかったから落ち込んでるんじゃなくて、『しっかりここで結果を残さないといけない』という強い心を持ってきました」

　塩川は昨春のU-17日本高校選抜の活動で活躍し、11月のスペイン遠征でU-18日本代表に初招集された。流経大柏の3年生は、12月3日のプレミアリーグ最終節で引退。だが、塩川はその後、U-18日本代表として「IBARAKI Next Generation Cup 2023」を戦い、オフを挟んでこの選考合宿への準備を重ねてきた。

　10日ほど前から流経大柏の3年生で唯一寮に戻り、この合宿へ向けて1、2年生とともにトレーニング。まだベストコンディションではなく、先発して25分間を1-0で終えたこの日のパフォーマンスにも満足はしていない。

　一方で、選手権日本一の青森山田高CB{小泉佳絃}}(3年)が先制ゴール。コンビを組んだ強力CBから刺激を受けた。「やっぱ(小泉は)決めるとこで決めるな、さすがだなと思いました。自分も身長あるんで、1試合に1点ぐらいは取っていきたい」。守備も一度競り負けたシーンがあり、しっかり課題を見直すことを誓っていた。

　U-18日本代表とは言え、自分が必ず日本高校選抜に入れるとは思っていない。「一切慢心せずに、代表だからとか全くないと思うんで、本当に自分からしたらまだ周りに劣ってるところとかある。負けたくないってところはあるんですけど、見直さないといけないところはまだまだあるんで、今後、自分がもっと活躍していくためにもっと頑張りたい」。代表チームに定着するためにも、この選抜で活躍しなければならないと考えている。

「選ばれるかどうかはここからですけれど、選ばれたら、自分、あんまリーダーシップ取ってやっていくタイプではないですけど、プレーで示して、『やっぱりアイツがいた方がいいな』って思われるようにしたいです。(見て欲しいところは)ヘディングですかね。ヘディングと両足蹴れるんで、あとはカバーリングとか、そういう部分では見て欲しいなと思います」

　CB争いは小泉やU-17日本代表CB山本虎(青森山田高3年)らハイレベルだが、負ける訳にはいかない。4月から流通経済大へ進学。憧れのU-22日本代表DF根本健太(3年)やDF田口空我(2年)との競争の前に、注目DFは高校選抜の活動で少しでも成長を遂げる。

(取材・文　吉田太郎)