beacon

[新人戦]青森山田戦で先制ゴール。尚志の注目レフティーMF大内完介は「点を決める選手」に

このエントリーをはてなブックマークに追加

尚志高のU-17日本高校選抜候補MF大内完介(2年=鹿島アントラーズつくばジュニアユース出身)が攻撃力を発揮

[1.29 東北高校新人大会準決勝 青森山田高 1-2(延長)尚志高 Jヴィレッジ]

 注目レフティーが、青森山田高相手に攻撃力を発揮した。尚志高(福島1)のU-17日本高校選抜候補MF大内完介(2年=鹿島アントラーズつくばジュニアユース出身)が、先制ゴール。前半28分、味方が自陣からボールを繫いで作ってくれたチャンスで左SH小笠原啓太(2年)の折返しが右SH大内に届く。

「最後は(尚志FW矢崎)レイスとか(青森山田DFの小沼)蒼珠とかがニアで潰れてくれたんで、マイナスのところが空くなと思っていました。ああいう形で結構来るんで、そこで待っていてボール来たんで、抑えることだけ意識して打ちました」。左足で見事にゴールを破った。

 この日は得意のドリブルを相手に警戒され、DF2人にマークされることも。「外側だけじゃ仕事できないなと思って。内側のライン間入っていったりとかして、もっとゲームメイクもしていかないと、この試合、自分も役に立てないなと思った」。意図的に中のスペースでボールを受け、そのテクニックも活かして相手を押し込んだ。

 青森山田のプレッシングは鋭く、個々の強度も高い。だが、その中でボールを失わなかった。「(コーチの)小室(雅弘)さんとかも『一回、正対して。そうしたら、もう何も怖くない』って言ってて、自分も実際そうだなって思って、いつも通りやれました」。相手の足を止め、そこからドリブル、パスを繰り出してシュートも打ち込んだ。

 この試合ではチームを勢いづけるようなゴールを決め、ボールを運ぶ部分でも貢献。ここからより、シュートを決める選手になることを目指していく。「ゴールに向かってくるような、シュートとか打てる選手にもっとなれたら。ゲームをしっかりコントロールしながらも、やっぱり点決める選手って本当に大事になると思うんで、このチームだったら自分とか、(矢崎)レイスとか、やっぱり点決めていかないといけないなと思っている。ゴールは本当にいつも狙ってるんで、そこの面は自分でも武器にしていきたい」と力を込めた。

 昨年はプレミアリーグEAST開幕戦で途中出場したが、その後骨折して離脱。プレミアリーグを戦うAチームは3年生、プリンスリーグ東北に出場するセカンドチームは2年生で構成されるようになった。「1人でも、そこ(Aチーム)へ行きたかったんですけど……」。悔しさを味わったが、プリンスリーグ東北出場を重ね、そこで成長することができた。

「まずチームとしても、2年生だけでほぼやれたんで、チームワークとか、パスワークとか練習も、試合も通してできたし、個人としては得点も結構毎試合取れたんで、そういう得点力だったりはプリンスでしっかり培えたかなと思います」。一つのドリブル、シュートで流れを変えることのできるレフティー。コンスタントに活躍する力を身につけ、「得点王狙います」というプレミアリーグなどで結果を残す。 

前半28分に左足で先制ゴール

(取材・文 吉田太郎)
吉田太郎
Text by 吉田太郎

TOP