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[MOM4632]近大和歌山GK高本陽史朗(2年)_安定感のある守護神、「好き」なPK戦で2本ストップ

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近大和歌山高GK高本陽史朗(2年=岩出FC azul出身)はPK戦で2本を止める活躍

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[2.11 和歌山県高校新人大会決勝 近大和歌山高 0-0(PK3-2)初芝橋本高 やたがらすサッカー場]

 2月11日(日)、令和5年度和歌山県高等学校サッカー新人大会の決勝戦が、やたがらすサッカー場で行われた。70分のゲーム、10分ハーフの延長戦でもスコアレスのままPK戦にもつれ込み、近大和歌山高が初芝橋本高を下し、優勝した。

 そのPK戦で2本のPKを阻止したGK高本陽史朗(2年=岩出FC azul出身)。「入れられて当然、止めればヒーロー。ゲーム中よりも随分プレッシャーが少ないので、PKは好き」だと話した高本。“得意”ではなく「好き」だと表現したPKで、藪真啓監督が就任以降、近大和歌山がまだ取ったことがなかった新人戦のタイトル獲得に大きく貢献した。

 藪監督からは、「ムラのない、安定感のある選手」だと評価されている高本。ゲーム中も「相手はカウンター攻撃に魅力のあるチームなので、そのリスク管理は徹底することを心がけた」コーチングで、チームを最後尾で支えた。

「点は取ってほしかったですけどね」と、試合を淡々と振り返る口ぶりからもその安定感が伺えるが、試合の後半には、相手に自陣へと攻め込んでこられることで少し焦りもあったという。「前半はあんなに攻めていたのに、という気持ちはあった。でも、みんなで絶対に点を取らせないと話をし、集中して守り切ることができました」。

 今年のチームの目標について、「去年は、県内のタイトルを一つも取ることができなかった。今年はすべてを取り、全国の舞台でも活躍できるようなチームになっていきたい」と話した高本。そうしたチームになるために、高本自身の目標は「私生活も大事にするチームなので、プレー面だけでなく、生活面でも気を配れる選手になっていく」こと。県内3冠に貢献できるよう、さらに成長を重ねていく。

(取材・文 前田カオリ)

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