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[船橋招待]新生・東福岡のリーダー、右SB柴田陽仁「みんなに寄り添えるような、信頼されるキャプテンに」

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東福岡高の右SB柴田陽仁主将(新3年=西南FC出身)は声とプレーでチームを引っ張る

 30日、第29回船橋招待U-18サッカー大会2日目が行われ、プレミアリーグ勢の東福岡高(福岡)は午前の前橋育英高(群馬)戦を1-0で勝利。午後の東京Vユース戦は0-3で敗れた。

 OBの平岡道浩新監督が就任した新生・東福岡の主将を務めるのが、右SB柴田陽仁(新3年=西南FC出身)だ。指揮官が「マジメなんで。声も出せる」と評したリーダーは、対人守備の高さなど攻守に安定感が高く、継続する力も特長だ。過去2年、選手権出場を逃している名門校を引っ張り、再び全国上位へ。その柴田が24年シーズンへの意気込みなどについて語った。

―前橋育英戦は自信になる勝利(1-0)だと思うけれど、試合を終えてどのような感想ですか?
「昨日、引き分け、負けが続いてしまったんで、勝利がなかった中でしっかり勝ち切れたのは、チームとしてもデカかったと思います」

―この勝利をどう捉えている?
「ほんとに、最後とか特にキツかったですけど、そこを全員で守りきるっていう、チームの中でそこは通用した部分もあったし、全員で勝ったっていうことで、チームのメンタリティーが強くなったと思います」

―チームとしても、変化の見えるところがある?
「見えてきましたけど、チームとしても、誰もが満足してないですし、まだまだ上を目指して全員でやってるので。プレミア(リーグ)が始まりますけど、どんどん、どんどん、もっと進化して冬の選手権に向けてやっていきたいです」

―福岡と言えば、ヒガシだったのが、最近は後輩たちにとっても悔しい結果に。強いヒガシにならなければいけない。
「自分たち入学して、2年連続で選手権に行けていない。やっぱり高校サッカーと言えば、選手権っていうイメージがあると思うんで、2年行けてない分、みんなそこに対する気持ちはどこよりも強いですし、国立でプレーするのが自分たちの夢なんで、そこに向けて可能性は十分あると思うんで、しっかり気抜かずに、圧倒できるようにやっていきたいです」

―今日の前橋育英のようなチームに勝ち続けていかないといけない。
「(前橋育英は)強かったです。ほんとに個々の能力も高かったですし、本当に上手かったです」

―柴田君はどのようなキャプテンになっていきたい?
「チームを引っ張っていかないといけないっていう自覚と責任を持ちながら。自分が先頭に立って引っ張る。人を動かすことも大事ですけど、自分がまず最初に行動して、それで自分が先頭に立ってチームを引っ張っていく。試合中、味方に言ったりしますし。でも、味方がミスしたらサポートしてあげるとか、そういうチームのみんなに寄り添えるような、信頼されるキャプテンになりたいです」

―平岡さんは「マジメだ」と。
「悪ガキではないです(笑)。マジメと言えば、マジメです。継続は意識していますし、できる方だと思います」

―プレイヤーとしてはどういうところを見て欲しい?
「自分の特長は。五角形(のパラメータ)があるとして、その五角形が全体的にデカいっていう、その1つ1つのプレーにクオリティがあるところ。何でもできるプラス、穴がないっていうところを見て欲しいです」

―中でも強みは?
「対人の守備ですね。そこには自信を持っています」

―この世代。どんなチームですか。
「クセが強いです。個性が満載です。めちゃめちゃ、もういろんな人がいて……。でも、その個性を活かしていくのがやっぱりチームだと思う」

―今後、この大会をどう終えて、どうプレミアリーグに入っていきたい?
「(残り試合)ベストは全て勝つことですし、もちろんみんなで目指してやっていくんですけど、船橋招待でいい相手とできるんで、そこでしっかり自分たちがやれること、できなかったことをしっかり分析して、持ち帰って、残り1週間、プレミアに向けて全員でやっていって、プレミアの開幕、静学(静岡学園)戦を勝利で終えれるように頑張っていきたいです」

―この1年、どのような結果を。
「ベストは3冠ですね。昨年の先輩たちも3冠、3冠とずっと言ってきて、その目標は自分たちがヒガシの伝統として受け継がないといけない。プラス、ヒガシが近年、全国でも上の方に行けてないところを考えると、やっぱり全国制覇っていうところを目標として、このチームで結果を残したいです」

(取材・文 吉田太郎)

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吉田太郎
Text by 吉田太郎

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