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[MOM4685]大成DF小池汐生(3年)_「オレが全部カバーする」。頼れるリーダーが有言実行のプレーで初の関東へ導く

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大成高の責任感強いリーダー、CB小池汐生(3年=町田JFC出身)主将が相手の反撃を阻止

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.29 関東高校大会東京都予選準決勝 大成高 2-1 実践学園高 駒沢第2]

「俺が全部カバーする」。

 後半開始前、大成高の主将は、チームメートたちに宣言してピッチに向かったという。関東高校大会代表決定戦の準決勝、大成は前半、4バックのうち2人がイエローカードを受けていた。その状況下でCB小池汐生(3年=町田JFC出身)は、「オレは(イエローカードを)もっていない」「オレが全部カバーする」。そして、後半、主将は言葉通りに実践学園高の攻撃を止めまくった。

 反撃する実践学園は、SBとCBの背後のスペースへの配球を増加。呼応するように前線の選手が抜け出そうとする。だが、その前に必ず大成の背番号3が現れ、4度、5度と確実に対応していった。

 味方選手が良く走って相手のパスコースを限定。小池は予測を立てて動き、クリアとマイボールにする判断も的確だった。豊島裕介監督も「その(言葉)通りのプレーをしてくれたかなと思っています。本当に頼もしいキャプテンです」と称賛するパフォーマンス。小池は“2人分”と言えるほどの動きで2-1での勝利と関東大会初出場へ導いた。

 本人には「オレが全部カバーする」自信もあったのだという。50m走6秒1の俊足。加えて「(強度は)自信があります。(状況に応じて、相手を)おびき寄せて当たるとか全然あります」というDFは「抜かれる気がしない」。加えて、その強い責任感で、大成を勇気づけている。

「キャプテンとしてチーム締めないといけないところはあるんで、やっぱり信頼されてる分、応えなきゃいけないなっていう気持ちが強くて、その発言をしてします」。

 関東大会予選開幕後は好調を維持。町田JFC(東京)時代に磨いたドリブルを披露するシーンは少なかったものの、課題のキックでも精度を発揮していた。身長は173cmと特別なサイズはないが跳躍力も強み。頼れるリーダーが決勝、関東大会でも活躍し、将来の可能性を広げる。

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(取材・文 吉田太郎)
吉田太郎
Text by 吉田太郎

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