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[高校]横浜FMユースがJユースキラー倒し2連覇:マリノスカップ

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[3.23 マリノスカップ決勝 横浜FMユース 1-0 桐光学園高]

 全国の強豪8チームが参加した高校年代サッカーフェスティバル、2010第3回 横浜F・マリノスカップU-17大会決勝が23日、行われ、横浜F・マリノスユース(神奈川)と桐光学園高(神奈川)が対戦。横浜FMユースが1-0で勝ち、大会2連覇を果たした。

 昨年のメンバーが多くの残る桐光学園と、「試合前にメンバー表を見たら、中学時代にウチに誘った選手ばかりだった」と桐光学園の佐熊裕和監督が語ったように、タレント揃いの横浜FMユース。試合は横浜FMユースのチャンスから始まった。1分、1トップのエース小野裕二が強烈なミドルシュートを放つ。これは1年生時からゴールマウスを守る桐光学園GK峯達也のファインセーブに阻まれる。

 横浜FMユースは怪我で離脱していた熊谷アンドリューが前日からボランチに復帰し、彼が中盤の底でボールを散らすことで、小野、高橋健哉、松本翔らの攻撃力を引き出し、その後も桐光学園を押し込んでいく。

 相手のハイテンポでトリッキーなパス回しに対し、桐光学園も堅守で勝利を重ねた昨年同様に組織的な守備で対抗。DFラインとMFラインの2ラインでしっかりとブロックを作り、ボールホルダーに対しては、複数で囲い込んでボールを奪いにかかるハイプレスは、横浜FMユースを苦しめた。一見、相手の攻勢に見せるが、実は相手の術中にはまっている。昨年、“Jユースキラー”と恐れられた桐光学園が今年も健在であることも、印象付けるに十分な戦いであった。

 しかし、横浜FMユースの執拗な攻撃が、33分にようやく実る。バイタルエリアでボールをキープした小野からの絶妙なパスを、飛び込んできたDF宮本和輝がGK峯より一瞬早く押し込んで、待望の先制弾を挙げる。

 このゴールが試合を決した。その後は桐光学園も攻撃に転じるが届かず、横浜FMユースが1-0で勝利し、大会2連覇を飾った。

(取材・文 安藤隆人)

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