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[全日本ユース選手権]決勝出場停止の広島ユース主将、涙の2冠宣言

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[10.11 全日本ユース(U-18)選手権決勝 広島ユース 2-1 F東京U-18 埼玉]

 サンフレッチェ広島ユースのDF宗近慧主将(3年)は準決勝で退場したためにこの日は出場停止。チームにとっては欠かすことのできないディフェンスの柱だが、この日チームが見せるパフォーマンスは宗近の目には「自分がいない方がいいかも」と頼もしく映った。

 先制されても追いつき逆転。試合終盤の相手の猛攻も熱いプレーでチームメートたちは跳ね返していく。「決勝で。自分だけ取り残された気持ちだった」。ただ、日本一に立った喜びを抑えることはできなかった。試合中はピッチサイドの選手入場口から声援を送っていたが、試合終了の笛とともにピッチへと走り出していた。そして表彰式後にはチームメートに担がれてサポーターと喜びを爆発。その目は真っ赤に染まっていた。

 出場停止だったことは確かに悔しい。ただ切り替えて「サブのメンバーにはしっかり応援しようと。自分たちは(ピッチに立っている)みんなよりハードワークしよう」と告げていた。そしてピッチ外から声を嗄らし続けた宗近。応援はやりきった。そして優勝を仲間たちと喜んだ。ただ、同時にできた目標がある。「次は決勝のピッチに立って優勝したい」。それを果たすために冬のJユースカップで2冠に挑戦する。

(取材・文 吉田太郎)

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