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谷口古巣にトドメの一撃、第1戦のリード守った横浜FMが準々決勝へ

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[9・28 ナビスコ杯2回戦第2戦 川崎F3-2横浜FM 等々力]

 横浜F・マリノスは川崎フロンターレに2-3で逆転負けしたものの、第1戦での4点リードを守って2戦合計6-3で準々決勝進出した。

 逆転するためには4点差以上の勝利が絶対条件の川崎Fを、昨シーズンまで川崎Fに在籍していたMF谷口博之が意気消沈させた。前半25分、横浜FMは左サイドのSB波戸康広が逆サイドを駆け上がったSB天野貴史へ絶妙なサイドチェンジ。これを天野がダイレクトで折り返すと、PAで受けた谷口が飛び込んできた相手CBを反転でかわして左足シュートをゴール右隅へ流し込んだ。

 移籍後初めて等々力陸上競技場でのプレーとなった谷口だが、川崎Fの選手として7年間プレーしてきた思い出の多いスタジアムでいきなりゴールを決めた。本人も試合後のインタビューで「雰囲気がよかった」と振り返っていたが、その後も慣れた等々力のピッチで躍動する。中盤の底の位置からダイナミックに前線まで駆け上がり、1-1の後半19分には中央左寄りの位置から、再び右サイドを駆け上がった天野へと展開。FW大黒将志の勝ち越しゴールの起点となった。

 2戦合計6-1として準々決勝進出を確実にした木村和司監督は、大黒が得点した直後にCB中澤佑二を途中交代させたほか、MF兵藤慎剛もベンチへ下げるなど今後を見据えたような采配。ただ後半41分からの2失点でアウェー戦を落としたことについて谷口は「まだまだ課題だと思う」と反省していた。

 それでもMF中村俊輔らけが人を抱えた状態ながらも準々決勝へ駒を進めた。10月5日に戦う準々決勝の対戦相手は鹿島アントラーズ。この日は敗れたが、一発勝負となる準々決勝へ向けて谷口は「強い相手なんで挑戦者のつもりでやる」。また大黒は「けが人も戻ってきていい状態で戦える。絶対に勝たないといけない」と力を込めていた。

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