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[MOM161]同志社大FW辻智人(4年)_自身のため、仲間のためにまずは2発

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.18 全日本大学選手権1回戦 札幌大1-3 同志社大 鴻巣]

 インカレ(全日本大学サッカー選手権)でのアピールを誓うエースが2ゴールを決めた。同志社大のFW辻智人(4年=神戸U-18)はU-16日本代表歴などを持つ172cmのストライカー。関西学生1部リーグでは残り2節で戦った昨年度の全国王者・関西大との大一番で2ゴールを決めるなど、抜群の勝負強さを発揮してきた。

 その勝負強さが自身初のインカレでも発揮された。0-1の後半3分、右CKをDF佐川雅也が打点の高いヘッドで折り返すと中央で待ち構えてきた辻が右足で冷静に同点ゴールを流し込む。さらに22分には圧倒的なスピードで右サイドを打開したSB三浦修のラストパスを、右足ダイレクトで押し込んで決勝ゴールを決めた。このほかにも反転からの左足ミドルで相手ゴールを襲い、オーバーヘッドキックでゴールを狙ったほか、特長でもあるポストプレーと絶妙なポジショニングで後半の攻勢に貢献するなど背番号10は前線で存在感を見せつけていた。

「触るだけだった」ふたつのゴール後にはサブ組の選手に「ありがとうございました」と一礼。「ごっつぁんゴールだったんで」と笑わせたエースだが、インカレにかける思いがある。すでに一般企業への就職内定を得ているものの、自身のサッカー選手としての可能性をいろいろな人に判断してもらう最後の機会だと捉えている。「アピールがしたい。またチームには進路が決まっていない選手がいる。ここで勝つことで(いろいろなスカウトや関係者に)見てもらうこと。自分の力で彼らの進路も広げたい」と意気込んでいる。

 そのために自分に求められているのはゴール。「ゴールを取っていくだけ」と誓う同大の背番号10が自身のため、仲間のためにゴールを連発する。

(取材・文 吉田太郎)
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