beacon

[ACL]川崎Fvs名古屋 試合後の選手コメント

このエントリーをはてなブックマークに追加
[9.23 ACL準々決勝第1戦 川崎F2-1名古屋 国立]
 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)準々決勝第1戦が23日に行われ、東京・国立競技場で川崎フロンターレ名古屋グランパスのJリーグ勢が激突した。前半28分に名古屋がFWケネディのヘディング弾で先制したが、川崎Fは後半15分にMF中村憲剛の直接FK弾で同点とすると、さらに同18分にFWジュニーニョのゴールで勝ち越し、2-1で先勝した。
以下、試合後のコメント
<川崎F>
●FW鄭大世
―前半からチャンスを逃していて、嫌な感じはなかった?
「それはあった。前半が終わると早いので、このままズルズルいくのかなと。でも、(得点を)ゼロで抑えられる気はしなかった。1点は入ると思っていた。その1点が大事で、同点に追いついてからはポンポンと入った。最後は勝つべくして勝ったと思う。先制されたのが弱さ。エンジンがかかるのが遅いというか。先に1点取って守りに入ってという安定した戦い方をしないと。失点が早い時間だったからよかった。個人的には前半は競り負けていたし、キープできなかった。全然ダメ。もう少し対等ぐらいにならないと。第2戦はいつもどおりやれば負ける相手じゃない」
●FWジュニーニョ
―決勝点を決めたが?
「ゴールを決めることはできたけど、もっと決められるシーンもあった」
―前半も決定機があったが、外していて嫌な感じはしなかった?
「全然落ち着いていた。FWはそういうもので、そういう場面に出くわすこともある。それでも自分がゴールを決めるという自信を持っていないといけない。最後まで自分自身を信じていたので、ゴールできたと思う」
―先制される展開だったが?
「失点したけど、問題なく冷静にゲームを展開できた。自分たちが前に出たところで相手もコンパクトに守ってきたけど、その中でも3、4本のチャンスを生み出すことができた」
―2-1という結果は?
「今日を前半と思って、向こうに言ったら後半だと思って同じように試合に入る、あるいはそれ以上の思いで入らないといけない」
―2年前は準々決勝で敗退したが?
「あのときは経験があまりなかった。今回は前回の経験がある。来週(30日の第2戦)も今日以上の気持ちで試合に入らないといけない」
●FWレナチーニョ
「試合前に全員が一斉に攻撃に出ちゃいけないと話していた。それで失点したら意味がないから。前半もチャンスがあって、決め切れなかったけど、それを後半は決められた。チームがいい状態なのは分かっていたし、チャンスもあって、それを決められなかっただけだと思っていた。左サイドにポジションチェンジしながら、自分の一番やりやすいポジションを取れたと思う」
―鄭大世に決定的なパスを通して、鄭大世が外した場面があったが、何か声はかけた?
「せっかくいいパスを出したのに、ゴールを決めたくないのか、おまえは俺の友達じゃないなって冗談で言いました。でも僕もジュニーニョも外していたし、サッカーではよくあること。テセも次は決めてくれると思う」
●MF中村憲剛
―FKは狙っていた?
「狙っていた。壁の間を通そうとはしてないけど、あそこらへんに蹴り込もうと。壁が割れるとは思わなかった」
―先制されたが?
「前半から決定機を外しまくって、自分たちで自分たちの首を絞めている感じだった。前半は出足が鈍かったし、ちょっと後ろで構え過ぎた。もっと前から取りにいかないといけない。前半から決定機はつくれていたけど、本来のたたみ掛ける感じはなかった。ただ、この暑さで向こうももたないのは分かっていた。(森)勇介が右に来て、本来の形になってバランスがよくなった」
―直接FKでのゴールは去年の柏戦以来?
「そうですね。場所(会場)も一緒ですね。毎年1回は(直接FKで)決まる。少ないですけど(笑)」
●DF伊藤宏樹
「前半は横山のポジションが中途半端で、どっちが競りにいくのかがあいまいだった。それでこぼれ球を拾われていた」
―2-1という結果は?
「ゼロで抑えればいいし、しっかり守ってカウンターというイメージはある」
●DF森勇介
―後半の途中で左から右に移ったが?
「憲剛がFKを蹴る前に言われた。そのFKが入ったから、どうするのか(監督に)聞いたら、そのまま右に行けと。勝って良かった」
<名古屋>
ストイコビッチ監督
「(報道陣が)たくさんいますね。怖いですね(笑)。いいゲームだったと思う。スタートは、われわれが支配していたし、ゲームをコントロールしていた。結果的に負けてしまったが、次につながる結果だと思っている。川崎FはJ2でもJ4のチームでもない。カウンターのいい危険なチームだ。ケネディ? ゴールが入って、チームとしてよかった。ほかの選手も決めてくれたらよかったけどね」
―後半のゲームプランは?
「前半のような(ボールも人も動く)サッカーを続けることだった。ただ体力的に難しかった。集中力を欠いて、後半に2失点してしまった」
―アウェーでの一戦。引き分け狙いか、勝利狙いか、どちらだったか?
「目的は得点することだった。勝つために東京に来た。しっかり準備してきたんだが・・・。とにかく、次のホームでベストを尽くして、得点を入れて勝ちたい」
●GK広野耕一
―ジュニーニョを1対1で止めた。
「防げてよかったです。あわてずに、しっかりと見ることができた。分析とかはしていない。そのとき、そのときの動きをしっかり見て反応した。もっと踏ん張れないといけない。国立は、特別な場所なんで、勝ちたかったですね」
●FWケネディ
「中村直志がいいボールを蹴ってくれた。それを決めるだけだったよ。マークがきつかった? 川崎Fは汚いファウルをしかけてきた。マークを受けるのはしかたのないことだが・・・。その中でもできる限りのプレーをしなくてはいけない。次の試合まで、まだ時間がある。次はJリーグがあるし、1戦1戦しっかり戦いたい」
●MF小川佳純
「2点目を取るチャンスが何回かあったのに残念。アウェーで点を取れたことはよかったと思うけど・・・。前半のようなサッカーが最後までできたらよかったけど。前半、川崎Fのキープレーヤーをしっかりと抑えることができた。後半は相手のFWに対して、しっかりとプレッシャーをかけられなかった。国立にはまたくるチャンスがあるので、帰ってこれるように頑張りたい」
●MF中村直志
「同点のFKで相手も勢いに乗った。でも、全体的にはいいゲームだったと思うし、まったく悲観していない。負けたけど、試合内容には充実感もある。シンプルに回してサイドチェンジというのはよかったし、今日は楽しかった」
(取材・文 西山紘平、近藤安弘)

▼関連リンク
ACL2009特設ページ

TOP