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女子W杯得点王宮澤ひなたと最優秀若手選手賞パラジュエロ。両者が纏う”スピードスパイク”は脅威のアジリティをもたらす

　7月20日に開幕した女子ワールドカップは約1か月の激闘の末、スペイン女子代表が決勝でイングランド女子代表を1-0で下し、初優勝を飾った。そして今大会のゴールデンブーツも決定し、日本女子代表(なでしこジャパン)のMF宮澤ひなた(マイナビ仙台レディース)が大会5ゴールで得点王に輝いた。

澤穂希さん以来、日本人史上2人目となる快挙

　また、ベストヤングプレイヤー賞(最優秀若手選手賞)は宮澤と同じくスピードが特徴のスペイン女子代表FWサルマ・パラジュエロが受賞。19歳ながらU-17女子W杯、U-20女子W杯、そしてフル代表の女子W杯すべてで世界王者に輝くという史上初の偉業を達成した。

　そんな両者が着用するスパイクは今年7月に登場したアディダスのスピードコンセプトスパイク「X(エックス) 」シリーズの最新モデル『X CRAZYFAST(エックスクレイジーファスト)』。一瞬のスピードを武器に世界の舞台で活躍した2人のスパイクを紐解いていく。

フットウェアホワイト×コアブラック×ルシッドレモン

『エックスクレイジーファスト(X CRAZYFAST)』が持つテクノロジー

『エックスクレイジーファスト(X CRAZYFAST)』は、現代サッカーにおいてピッチ上でプレーヤーに必要とされる“アジリティ”の向上を徹底的に追求した一足となっている。最新『エックス』の注目ポイントは以下の3つ。

❶エアロペーシティスピードスキン

　シングルレイヤーのモノメッシュを1層のTPUフィルムで覆うことで、足全体を心地よく包み込み、さらなる素足感覚とスパイクの軽量性を向上させた。

❷エアロケージ

　切り抜きを施したスケルトンのライニング素材が、スピードのあるプレー中でも安定性とフィット感を提供する。

❸エアロプレート+スピードフレーム2.0

　生まれ変わった「スピードフレーム」はアウトソールに「エアロプレート」を搭載し、プレート全体を5g軽量化した。バイオベースのポリアミドでできた高反発の軽量素材で、軽量化と前足部の屈曲性を実現。爆発的な推進力と加速をサポートしながら優れたグリップ力を発揮して瞬間的な速さを生み出すスタッド配置を採用。さらに、スピードフレーム2.0が安定感を高める。

トップモデル(.1)にレースレスタイプも登場

『エックスクレイジーファスト(X CRAZYFAST)』からトップモデル(.1)ランクにレースレスタイプが登場。紐ありかレースレス(紐なしタイプ)を好みによって選ぶことが可能となった。紐ありタイプについては締め付けによる安心感やフィット感が高まり、レースレスの特徴としては甲部のシームレス感によってノンストレスな履き心地を実現している。

　女子ワールドカップでは宮澤、パラジュエロともにこのレースレスタイプを着用していた。