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　日本代表のキプロス戦は期待外れだった。本田、香川、柿谷・・・チームで結果の出ていない選手が、誰も結果を出せなかった。パスミスが多いし、相手の足が止まってからは大味な展開。誰も目立たない、残念な試合だった。

　合宿でハードにやったから、コンディションが悪いという言い訳をするならば、東京(埼玉)で試合をやるな!　と言いたい。有料でやっている試合を疲労が溜まっているから動けなかったというならば、最初から試合をやらせなくて、選手を休ませればいい。イベントをやるなら結果を出さなければいけない。キプロスだって、シーズン後に時差と戦ってきているんだから。ワールドカップへ行く前に期待させる試合をしてほしかった。

　日本についてはコンディション不足だけならいいけれど、予定通りの戦いができていない。それはザッケローニ監督や選手の表情を見れば明らか。この試合から学ぶとしたら相手がやったことを覚えていろよ、ということ。世界相手に攻めろというサッカーはまだ早いと思うよ。

　また、ボクは内田、長谷部、吉田というけが人明けの選手が90分間出て、どこまでできるかがキプロス戦のテーマだったと思う。内田は先発したけれど、45分間で交代。ボクはどこまで持つかやるべきだったと思うし、長谷部や吉田は相手がボロボロになってから出てきてもできるかどうか判断できない。90分間出すことが必要だったのは、香川や本田ではなく、内田たち。アメリカへ行ってからではなく、ここでどこまでできるか確認しなければいけなかったと思う。大久保も前半から出すべきだった。多くの選手が交代して、バラバラな状況で出すのではなく、ちゃんとしたチャンスを与えるべきだったと思うよ。

　ザッケローニ監督は言い訳ばかりするのではなく、「応援してくれる日本人に申し訳ない試合をした」と言えばよかった。壮行試合で90分間ダラダラと試合をしてしまった。ブラジルではキプロス戦よりも蒸し暑いかもしれない。動けていないのに誰も警告を出さない。お祭り気分で準備してしまっている。はっきり言ってみんな騒ぎ過ぎだよ。

　そして話題ばかりの人たちが「優勝」とか大きなことを言っている。メディアも引き締めをしない。勝って万歳となってしまっている。このままだったらワールドカップは3連敗。特に気になっているのが、チャレンジャーという感じが全くしないところだ。

　優勝するなんて軽く言わない方がいい。今の日本には優勝する根拠が全くない。一回引き締めた方がいい。同じCグループの他の国はどこも優勝宣言なんてしていないよ。他の国の方がよほどチャレンジャーの姿勢で来ている。チャレンジャーか、軽いか。ボクはチャレンジャーの方が力を発揮すると思う。日本の実力はこれからもう上がらない。ザッケローニ監督の言う通り、コンディションがこれから上がることに期待するしかないよ