beacon

セルジオ越後の越後録 by セルジオ越後

このエントリーをはてなブックマークに追加

試合の入り方が甘い。コートジボワールに先に2点取られたら、取り返すことはできない
by セルジオ越後

 日本代表はザンビアとのテストマッチを4-3で勝った。大久保が最後に点を取って勝って終わることができたけれど、気になるのはワールドカップへ向けた3試合全て前半が良くないということだ。ゆっくり試合に入って、リードされてしまっているのは良くない。

 試合の入り方が甘いことは本当に心配だ。公式戦じゃないからという言い訳もあるようだけど、監督の仕事はこういう試合をピリッとさせることじゃないか?監督が「ちゃんとやれ!」と引き締めてやらせないといけない。勝ったけれど、ラッキーなPKや微妙な判定に助けられた部分もあった。後半に逆転はしたけれど、メンバーが入れ替わって大味になったし、相手のコンディションも落ちている。6人交代で交代選手の活躍で勝ってもその部分は参考にならないだろう。

 ボクは前半悪くても結果的に勝ててしまっていることが難しくしていると思う。ゆっくり試合に入っても結果が出てしまっているから、問題視されていない。でもワールドカップで、真剣に戦ってくる相手にテストマッチのような逆転勝ちはできないよ。コートジボワールに先に2点取られたら、取り返すことはできない。だから本当に危機感を感じてやってほしい。

 あとコンディションのところも内田、長友の状態は気になるし、長谷部が初戦で先発するのはもう難しいだろう。本田も万全ではない。コンディションにバラつきがあるのは明らかだよ。開幕戦はどのメンバーで行くことがベストなのか。90分間持つのか判断しなければいけない。もう待ったなし。仮想ギリシャ、仮想コートジボワールとやって勝ってきて、本物は違ったでは困る。まずはDFをしっかりして初戦を戦ってほしい。

TOP