---

---

　日本代表はハビエル・アギーレ監督就任後初めての国際親善試合でウルグアイに0-2で負けて、ベネズエラとも2-2で引き分けた。DFのミスだったり、GKのミスだったり、ウルグアイ戦もベネズエラ戦もやっちゃいけないミスが出ている。これから大丈夫かと思わせるような内容だった。ワールドカップもそうだったけれど、ミスが多すぎる。アギーレ監督に代わってメディアはどこが変わったとか必死になって探そうとしていたけれど、ミスから失点するとか、技術の面とか、監督以前の問題だと思う。ベネズエラとの試合は引き分けで終わったけれど、相手がウルグアイだったら5点は取られているような試合だった。

　勝てた試合をミスで2試合落とした。これが今のレベル。アンラッキーではない。これが今の実力だ。本田の不調や、他の選手を見ても名前先行でいいプレーが出なかった。収穫はベネズエラとの試合で今回の連戦が初のAマッチだった武藤、柴崎の2人が得点したこと。カウンターから彼らが決めたゴールは良かった。でもゴール以外のプレーも良かった訳ではないし、今回の日本代表は右サイドもCBも問題だった。またボランチにDFを置いたことで機能していない布陣だった。連係面も「なるほど」と感じさせるものはなかった。

　これから深刻な戦国時代になるだろう。アジアで勝つか、負けるかギリギリの戦い。世界との差は広がったと思う。「日本は強くないんだ、これから大変だ」という目線で見ないといけない。メディアの影響でいつからか、日本は「強い」という感覚を持ってしまっている。もう一度サッカーを勉強しようよ、という感じ。日本はワールドカップでグループリーグ敗退のチームなのだから、強くはない。もう一度積み上げていかなければならない。10月にはジャマイカとの親善試合があるけれど、弱いチームとやって錯覚するのではなくて、今回活躍して注目された新人たちをブラジル戦で起用してどれくらい通用するか見てほしい。