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セルジオ越後の越後録 by セルジオ越後

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親善試合で強い国とはもうやらない方がいいかもしれない。興行の邪魔になるから
by セルジオ越後

 日本代表はブラジルとの国際親善試合で大敗した。0-4。でも、正直こんなもんじゃない? 以前のエンジンぶち壊して、新しい部品を探している感じだよね。かみ合っていない。全く別なチームになっているし、層が厚くなっていないでしょ。世界トップクラスとの差は開く一方だよ。ジャマイカとか手ごろな相手にはそれでも何とか勝つことができても、ブラジルやウルグアイと言ったチームには歯が立たない。

 僕にも期待はあった。ブラジル相手に新しい選手たちがどこまで通用するのか。ただ、技術の差があまりにもある。大人と高校生のような試合だった。ネイマールはひとりで4ゴール。日本でよく言われる“若手”にね。彼は22歳だよ。しかもエースとしてチームを引っ張っている。これが現実。マスコミが色をつけて、無い実力をあるように見せるのは限界だろう。

 アギーレ監督は選手の選び方、試合でも何がやりたいのか見えない。0-4でボランチやCB代えたり、攻撃も守備も何も意思を感じることができなかった。ブラジルからの印象も同じ。ブラジルでは日本に4-0で勝っても「別に」、となっているよね。

 日本サッカーの組織としては、興行的に上手くいっているから問題になっていないのかもしれないね。ただ、このような負け方をしても、反省のないサッカー協会や問題点をつつかないマスコミからは全くと言っていいほど危機感が伝わってこない。本当に大変な時代になってしまった。スターをつくり上げて、それで日本代表の試合が満員になったり、視聴率が上がったり、おいしい思いができればそれでいいのかな。ただ、親善試合で強いところとはもうやらない方がいいかもしれないね。日本が強くないことがバレて、興行の邪魔になってしまうからね。

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