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　シリア戦の前半はまるでシンガポール戦だった。ハリルホジッチ監督の縦、縦へ行くサッカーは相手のガツガツ来る守りによって何もできなかった。それでも、岡崎が上手くPKをもらってリードしてからは、横に繋いで揺さぶることができたし、カウンターも出だした。そして、シリアに勝ち点1差をつけて首位に立つことができた。

　きょうは岡崎様様だったね。身体張ってよく動いて、1点も取って大したものだ。本田はシュートチャンスで外していたけれど、後半は繋ぐところで良くなった。香川は岡崎にアシストしたあのシーンだけじゃないかな。もっといいところを出して欲しかった。特に相手の足が止まった後半、日本はもっと点取るチャンスがあったはずだ。

　相手にもビッグチャンスがあった。ポストに助けられたシーンもある。フィジカルはあるけれど、スキルのない相手。バックラインがどっしりと守れば正面から来てくれる。だから守りやすかった。3-0で勝ったけれど、驚くような結果ではなかったと思う。

　日本はまだ横綱らしい試合を見せていない。PKがなかったら苦戦していた。1点取られたら取り戻しに来るのが当然。そこで追加点が取れたけれど、1点を取るまでに苦労した。今後はキャスティングを含めて両サイドが課題になってくると思う。長友はいい時に比べるとまだ遠い。酒井高徳もチームで試合に出ていない。ともに試合勘が足りないし、守りでも崩されていた。

　3-0で勝ったけれど、見ていてワクワクするような試合ではなかった。シリアは点をとられるまでは、ただ守っていれば良かった。時間稼ぎしているようなところもあった。2次予選ではこれからも日本のことをリスペクトしてくれる相手ばかりだ。それよりも楽しみは13日のイラン戦。アウェーで中5日ある。2次予選の相手が強化に全くならない中でイラン戦は大事な試合になる。今回の代表発表からずっと話題になっていた初招集の南野クンが先発で出るのかな。今後へ向けたテストももちろん必要だけど、現在のベストメンバーでどれくらいの試合ができるのか見せてほしいね。