代表初ゴールの金崎、武藤や岡崎との競争が生まれることはいいこと
by セルジオ越後
by セルジオ越後
日本代表はシンガポールとのワールドカップ予選で“リベンジ”した。ホームでは0-0。ハリルホジッチ監督がリベンジという言葉を使ったことで選手たちのモチベーションがあったり、ボールを早いテンポで動かしたり、日本はハイペースで飛ばしていた。
20分まで得点できずにハリル監督もちょっと焦っていたんじゃないかな。でも金崎と本田のゴールで大分落ち着くことができた。だが、その後が取れない。GKのファインセーブがあったりして、選手たちも2点目を取るまでのようなモチベーションがなくなってしまっていた。3点目取るよりも早くロッカールームに帰りたくなっちゃった。
後半は海外組が途中交代して、90分出ていたのは国内組だった。吉田のゴールは当たって入っただけ。チャンスあるけどものにできない課題は残った。両サイドの質が上がっていないという課題もある。怪我したら意味がないけれど、前半のリズムはなかった。はっきり言って、後半はつまらなかった。
ハリルホジッチ監督の下で初出場の金崎を点取ったから評価するならば、取れていない武藤の評価はどうなのか。そもそも、この相手に1点では少なすぎるし、メディアのように騒ぐことはないとは思うけれど、武藤や岡崎との競争が生まれることはいいことじゃないか。柏木にしてもフリーでやらせてくれれば、あれくらいはできる。次のチャンスをつかむのではないか。でも。シンガポール相手に良かった、良かったと評価するのはどうか。大会のシステム上、こういう相手との戦いが続くが、この間のイランのような相手とまた組んでレベルアップしていって欲しいと思う。