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J王者、1勝も挙げられず…広島のACL最終戦はドロー

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[4.30 ACL第6節 広島0-0北京国安 Eスタ]

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は30日、グループリーグ最終節を行い、すでに敗退の決まっているサンフレッチェ広島はホームで北京国安(中国)と対戦し、0-0で引き分けた。ホーム最終戦で意地の1勝を挙げたかったが、スコアレスドロー。昨季のJリーグ王者が3分3敗の未勝利でグループリーグを終えた。

 広島は27日の名古屋戦で脳震盪を起こしたGK西川周作が欠場し、GK増田卓也が今季公式戦初先発。フィールド選手は若手主体で臨んだ前節・ブニョドコル戦(0-0)と同じメンバーとなり、19歳MFイ・デホンの1トップに18歳MF野津田岳人と17歳MF川辺駿が2シャドーを務め、右サイドには20歳のFW井波靖奈が入った。

 引き分け以上でグループリーグ突破が決まる北京国安は慎重な立ち上がりを見せ、試合序盤は静かな展開となった。広島は前半14分、右サイドから井波が鋭いアーリークロス。ファーサイドから走り込んだMFパク・ヒョンジンがシュートを打ったが、ゴール上へ。同19分には左CKのこぼれ球をDF水本裕貴が狙ったが、これも枠を捉え切れなかった。

 北京国安は前半24分、右クロスからFWフレデリック・カヌーテがヘディングシュートを放つが、GK増田が鋭い反応でセーブ。同26分にはCKの流れからゴールネットを揺らしたが、オフサイドの判定だった。

 0-0で折り返した後半13分、広島は川辺が左サイドからドリブルで中に切れ込み、右足を振り抜く。強烈なミドルシュートは惜しくも右ポストを直撃。広島ユース所属で3月にプロ契約を締結したばかりの17歳が観衆を沸かせた。

 1勝も挙げられないまま終わるわけにはいかない広島は後半14分、イ・デホンに代えてFW石原直樹、同22分には川辺に代えてMF高萩洋次郎を投入。攻撃陣を入れ替え、1点を狙いに行ったが、終盤は北京国安にボールを支配される時間が続いた。守備陣は最後まで無失点に抑えたが、1点が遠く、そのままスコアレスドロー。引き分けた北京国安はG組2位で決勝トーナメント進出を決めている。


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