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PK戦目前でロペスに予言していた横浜FMエドゥアルド「俺の前にポープが止めて、俺が絶対に決めるからと…」

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勝利を喜ぶDFエドゥアルド

[4.24 ACL準決勝第2戦 横浜FM 3-2(PK5-4) 蔚山現代 日産ス]

 両チームのキッカーが次々に成功させ、緊迫した展開が続いたPK戦は5人目で決着がついた。先攻の蔚山現代MFキム・ミヌのキックを横浜F・マリノスの守護神GKポープ・ウィリアムがセーブすると、続いて登場したDFエドゥアルドがシュートを沈めて勝負あり。実はこの筋書き、エドゥアルドが予言していたとおりだったという。

 試合後、ミックスゾーンに姿を見せたエドゥアルドは自身のキックについて「試合の前からどういう形か分からないが、決勝に行ける自信を持っていた。だから自分も蹴りに行った瞬間、試合前からの自信を持って、慌てずに落ち着いて蹴りに行けた」と冷静に振り返りつつ、PK戦前のエピソードを次のように明かした。

「順番を決める時、(1人目のアンデルソン・)ロペスにも『俺の前にポープが止めて、俺が絶対に決めるから』と言っていたんだ」

 キッカーの順番はコーチ陣の指名で決定。試合中のPKキッカーを務めるFWアンデルソン・ロペスが最も大事な1人目を担い、続いて重要な5人目がエドゥアルドに託された。エドゥアルド自身は「これまでPK戦は3回やって3回決めているけど、決して得意ではない」と謙遜するが、ピッチが濡れた中でもパワフルなシュートを蹴り込む姿には安心感が漂っていた。

 エドゥアルドはこの日、退場者を出して1人少なくなった後半開始から出場。10人で80分間以上を耐え抜いた守備でも大きな貢献を見せた。「決勝に行ける自信を持っていたのでそれが結果につながった」。そう手応えを口にしたエドゥアルドは勝利の要因について「神様のおかげかな。あとポープね」と笑顔で守護神の名前を挙げ、称賛を送っていた。

(取材・文 竹内達也)

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竹内達也
Text by 竹内達也

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