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ルーキー河本2発、甲府が大宮を下し公式戦2連勝

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[4.10 ナビスコ杯第4節 大宮1-3甲府 NACK]

 ナビスコ杯は10日、各地でグループリーグ第4節を行い、ヴァンフォーレ甲府はアウェーで大宮アルディージャを3-1で下した。今季公式戦初白星を挙げた6日のJ1大分戦(1-0)に続く公式戦2連勝。流通経済大から新加入のルーキーMF河本明人がプロ初ゴールを含む2得点を記録し、チームとしても今季初の1試合複数得点となった。

 立ち上がりはホームの大宮が試合の主導権を握った。前半9分、MF渡邉大剛の背後からオーバーラップしてきたDF渡部大輔が右サイドから中に切れ込み、左足でシュート。左サイドのMF宮崎泰右も果敢にミドルシュートを狙うなど積極的な入りを見せた。

 劣勢を強いられた甲府だったが、ワンチャンスを生かして先制する。前半24分、左サイドからのスローインを受けたFW金子昌広がドリブルで仕掛け、PA内に進入。縦に抜け出し、左足でシュートを狙うと、GKが弾いたボールを河本が体勢を崩しながらも左足で押し込んだ。同29分にはMF水野晃樹のFKに河本が頭で合わせ、追加点。大卒ルーキーの2発で前半を2-0で折り返した。

 大宮も後半立ち上がりに1点を返す。後半6分、渡邉の右CKに合わせたのは後半開始から出場したFWズラタン。ニアサイドでヘディングで合わせ、1-2と追い上げた。ところが直後の10分、甲府はFWオルティゴサがクロスを上げると、至近距離でDF片岡洋介のハンドを誘い、PKを獲得。これをオルティゴサが自らゴール左に決め、3-1と再び突き放した。

 リーグ戦では昨年9月以降、16戦負けなし(8勝8分)と無敗記録を継続している大宮も、ホームで簡単には引き下がらない。2点差を追いつくべく攻勢に出るが、後半19分、左FKに合わせたFW富山貴光のヘディングシュートはクロスバーを直撃。同36分には渡邉の左FKにDF菊地光将がヘディングで合わせたが、今度はポストに弾かれた。

 押し込まれながらも甲府守備陣は最後まで集中力を切らすことなく跳ね返し、3-1でナビスコ杯初勝利。城福浩監督は「数字に可能性がある限り、ナビスコ杯のグループリーグ突破もあきらめていない。その気持ちを選手が見せてくれた」と選手を称えると、公式戦2連勝という結果に「内容に対して結果が伴わない、悔しい3月だった。何かが足りないということが分かったし、ここから少しでも彼らと一緒に結果を得ていきたい」と力を込めていた。


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