「5億ユーロよりもずっと価値がある」

　ミランのシルビオ・ベルルスコーニ名誉会長は24日、クラブ売却の可能性を否定した。親会社フィニンベストも否定している。イタリアの各メディアが伝えた。

　イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』はこの日、シンガポールの実業家ピーター・リム氏が、ミラン買収に5億ユーロの大金をオファーしていると報じた。また『ガゼッタ』は、ミランのバルバラ・ベルルスコーニCEOが中国の実業家である宋慶後氏とも交渉中と伝えている。

　だが、ベルルスコーニ名誉会長は同日夜、イタリア『Rai』の番組「ポルタ・ポルタ」で、「ミランは売らない」とコメント。「ミランの価値は5億ユーロ以上だ」と強調した。

　また、フィニンベストは声明を出し、「何度となく否定しているにもかかわらず、再びミラン売却に関する憶測が出回っている。フィニンヴェストは再度、まったく根拠のない憶測であると強調しておく」と、ミラン売却の可能性を否定している。

　『スカイ・スポーツ』は、ベルルスコーニ名誉会長にクラブの過半数を売却する考えはない模様とし、リム氏は現時点で交渉をまとめることに興味を抱いていない様子と伝えた。ただし、今後も再びオファーに動く可能性はあるとしている。

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