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[JFAプレミアカップ2014]柏U-15の“ロナウド”U-16代表FW中村が決勝点

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[5.4 JFAプレミアカップ準決勝 大宮ジュニアユース 1-2 柏U-15 J-GREEN S1]

「憧れの選手はブラジルのロナウドです。全盛期のプレーを見てそのプレーに惹かれた」。柏レイソルU-15の13年U-16日本代表FW中村駿太は幼稚園の年中の時から「気に入っている。(周囲からも)これで通っているので。嫌でやっている訳ではないです(笑)」という坊主頭の“ロナウド風”の風貌。W杯で得点王に輝き、チームを世界一へ導いているロナウド氏のようにゴールと優勝を目指すストライカーが準決勝で決勝点を決めた。

 後半2分、PAでゴールを背にした状態でボールを受けた中村に対し、大宮ジュニアユースのDFが前後から取り囲む。ただその中で素早くターンして前を向いたFWはそのまま右足で決勝点となる一撃。僅かな隙を逃さなかった点取り屋の今大会4得点目となるゴールが決勝点となった。そのほかにも前線でのポストプレーなど随所で技術の高さを見せた中村。中学1年時から3年生の中でプレーしていたFWは、相手DFに当たらない術を身に着けてきたが、最高学年になった今年はフィジカル面でも優位に立ち、前線で存在感を放っている。

 下級生だった昨年まではどちらかというとアシスト役だった。「去年は自分が起点になってアシストとか、アシストの前のプレーが多かったんですけど、今年は中盤の選手がゴール前まで運んできてくれるので、自分はラストパスを受けられるように意識しています。去年よりはボールタッチの数とかは減っていると思うんですけど、自分が決めるという仕事というか動きをしています。やっと結果も出てきた。FWである以上ゴールが一番好きなので自分は目指している」。

 ボールに触る回数を増やすことを考えると、どうしてもゴールから遠ざかってしまう。だからこそ、我慢もしながらゴールを奪う瞬間に集中。中村は小学6年生時の全日本少年サッカー大会で31年ぶりに歴代最多得点を更新する大会通算23得点を奪って柏レイソルU-12の全国制覇に貢献した。5日の決勝でもゴールを奪って再び日本一に輝く。

[写真]後半3分、柏U-15FW中村が決勝ゴール

(取材・文 吉田太郎)

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