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[Fリーグ]首位大分を牽引するFP仁部屋「毎試合、点を奪って勝たせたい」

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[7.19 Fリーグ2014/15 第5節 すみだ1-2大分 墨田]

 今シーズン、関東リーグから昇格したフウガドールすみだは、Fリーグで旋風を巻き起こすと期待されている。そのチームのホーム初戦を、バサジィ大分は、お祭りにさせなかった。その立役者の一人が、日本代表FP仁部屋和弘だ。先制点を挙げた大分の10番は、すみだとの初対戦を「楽しかった」と振り返り、「切り替えの早さは、今までのFリーグでも一番じゃないかと思った」と、昇格チームを称えた。

 以下、試合後のインタビュー
仁部屋和弘(バサジィ大分)
―先制点を振り返って?
「あのゴールですか? そうっすね。チームメイトがパスをしてくれて、決めるだけだったので。普通にシュートを打った感じですね(笑)」

―先制点の意味は大きかったのでは?
「大きかったんですかね? あまり考えていなかったです。逆に僕らが先制されても、やり方は変えなかったと思います。でも、試合を進めやすくはなりましたね。1点決めて、チームとして、(相手と)同じ目線で見なくて良くなったので。1点あるので、ここは無理しなくてもいいかという風になったので」

―後半に2-1でずっと試合を進められたが?
「そうですね。僕らは守っても良かったのですが、もう1点取りにいきたかったので。最後、僕もチャンスがあったのですが、僕のシュート精度がまだまだでした。ああいうところで決めて、もう一つと言わず、もっと差を見せたかったなと思います」


―終盤に自陣から持ち上がっていたが、スタミナ面に余裕もあった?
「そうですね。あそこでもう少し力を入れられるかは、自分のテーマです。それも時間の問題だと思います。もう1試合、2試合すれば、問題ないと思うので。やっぱりシュートの精度であったり、まだまだチャンスはいっぱいあったので、そういうところを決めて、どんどんチームを勝たせていきたいです」

―コンディションは?
「僕は、まだ今からっていう感じです。オーシャン杯が終わってから2週間休みをいただいていたので。ここから上げていけばいいかなと思っています。チームは、今は勝っていますけど、シーズンは長いし、勝ち続けられるわけではないと思うので。そういう苦しいときに頑張りたいなと思います」

―こんなに良い流れで行くわけではない?
「そうですね」

―中村友亮選手が抜けて、ファー詰めという武器がなくなったが得点力は落ちていない。要因は?
「やることは一緒ですよね。ドリブルであったり、みんなで頑張って守って」

―ただ、速攻のとき、彼のスピードがないから人数が減っている。
「そうですね。それはあると思います。けど、僕らがもっとドリブルで抜いたり、シュートを決めることで、埋めて行きたいと思っています」

―そういう『自分たちが決める』という自覚が、仁部屋選手と小曽戸選手は強い?
「そうですね。僕らは大分を優勝させたいこともありますし、毎試合、点を奪って勝たせたいと思っています。チームが勝つために点を奪うっていうイメージで、それができている。そこに対してもすごく強い気持ちがあります」

―すみだと対戦した印象は?
「楽しかったですね。これまで試合をしたことはなかったのですが、楽しかったです。みんな前からプレッシャーを掛けてくれますし、あとは、やっぱり1年目に僕らがしていたことをしている。ガーッとみんなで一生懸命走って。あれを見て、『僕らもやっていたな』とすごく感じて、そういう部分でも楽しかったです。運動量もありましたし、いいなぁって思いました。切り替えの速さは、今までのFリーグで一番早かったんじゃないかなっていうくらい早かったですし、後半の最後の走りもすごかったと思います」

―そういう意味では、今日の勝因は経験の部分?
「勝因っていうか、実際に勝っても、引き分けても、おかしくない試合でした。相手もチャンスはいっぱいありましたし。ただ、とにかく楽しくプレーができたことは、大きかったと思います。お客さんもすごくいっぱいいましたし、またFリーグにこういうチームが新しく入って良かったなと思います」

―次節はホームゲームだが?
「次の試合も全力でプレーしていきたいと思います。ホーム2連戦、2連勝したいです。頑張ります」

(取材・文 河合拓)

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