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[アジア大会]手堅く5バック採用、U-21代表手倉森監督「相手の出方を探りたかった」

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[9.14 アジア大会GL第1戦 日本4-1クウェート 仁川]

 指揮官は手堅い選択をした。アジア大会初戦で、ここまでの合宿でベースとしてトレーニングを続けてきた4-3-3ではなく、最終ラインに5枚を並べる5バックを採用。FW鈴木武蔵を前線に残し、5バック+4人の中盤の選手がきれいな2ラインを作って、クウェートの攻撃を封じ込めた。

「後ろに重心を置いて、(相手が)どういう出方をするのか探りたかった。相手に出てこさせるプランを持とうと思ったら、5バック」とU-21日本代表の手倉森誠監督は狙いを語った。しかし守備は狙いどおりに機能したものの、なかなか相手ゴールまで迫れない時間帯が続いた。選手の距離感も悪く、「ちょっと堅いなっていう。セットプレーも合わなかったし」と攻撃には物足りなさも感じていたようだ。

 前半43分にMF大島僚太のゴールで先制すると、後半5分にはFW鈴木武蔵の得点でクウェートを突き放した。しかし、同25分にゴール前の混戦から1点差に詰め寄られてしまう。その間にチームは決定機を何度も作っており、「3-0にすればもっとしたたかなチームになったんだろうけど、あそこで1点を取られてジタバタするあたりが、まだ課題かなと思っています」と課題も挙げている。

 次戦には手倉森ジャパン初陣となった1月のAFC U-22選手権の準々決勝で敗れたイラクが相手とあり、「交代メンバーを見せたくないのと、見せておいてどっちが来るのか分からないようにさせておくのと、いろいろ考えてやりました」と初戦を戦いながらも、すでに2戦目を見据えて試合を進めていた。17日に行われるイラク戦で、策士はどのような手を打つだろうか――。

(取材・文 折戸岳彦)

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