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飛び道具で2発!! 首位・浦和が徳島との雨中決戦を制す

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[10.5 J1第27節 浦和2-1徳島 埼スタ]

 J1は5日、第27節を各地で行い、埼玉スタジアムでは首位の浦和レッズ徳島ヴォルティスが対戦した。前半に1点ずつを奪い合い1-1で折り返した試合は、後半18分にFKの流れからDF那須大亮が決勝ゴールを奪い、浦和が2試合ぶりの白星を獲得した。

 大雨の影響でピッチの至るところに水たまりができる悪条件の中で行われた試合は、パスを蹴り出しても途中でボールが止まり、ドリブルで持ち運ぶのも難しい状況となり、必然的に両チームともにロングボールを選択することが多くなった。

 序盤からホームの浦和が押し込む時間が長くなるが、幾度となく訪れるCKの好機もゴールには結び付けられない。前半18分には流れの中からPA内に侵入したMF柏木陽介が切り返しから左足でシュートを狙うも、ゴールネットを揺らすには至らなかった。

 さらに同20分にはMF李忠成、MF宇賀神友弥とつないだボールから、最後は柏木が飛び込むもシュートまで持ち込めず。その後も浦和が主導権を握ると、前半29分にはMF平川忠亮のクロスからFW興梠慎三がヘディングで叩き付けるも、GK長谷川徹の左手1本によるビッグセーブに阻まれてしまう。

 すると、ここまで劣勢に立たされていた徳島が先制に成功する。同33分、中盤でボールを受けたFW佐々木一輝のパスからMF衛藤裕が最終ラインの裏に抜け出すと、右足で落ち着いて流し込む。チームにとってのファーストシュートをゴールに結び付けるだけでなく、チームにとっての6試合ぶりの得点で1-0とスコアを動かした。

 しかし、浦和が前半のうちにスコアを振り出しに戻す。前半40分、ゴール前で得たFKでボールに向かったのは柏木。左足から蹴り出されたボールはポストに当たりながらもゴールマウスに吸い込まれて、同点に追い付いた。

 後半も浦和が主導権を握る流れは変わらず、後半8分には後方からのボールで抜け出した興梠が右足で狙うも、シュートは枠を捉えず。しかし、同18分に浦和に逆転ゴールが生まれる。FKのチャンスで柏木が蹴り出したボールをPA内で李が胸で落とすと、那須が冷静に蹴り込んで2-1とした。

 ピッチ状況の悪い中でともに戦う姿勢を見せ続けた両チームだったが、その後スコアは動かず。そのまま逃げ切った浦和が2-1の勝利を収めた。

(取材・文 折戸岳彦)

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