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日本vsジャマイカ 試合前日のアギーレ監督会見要旨

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 日本代表は9日、試合会場のデンカビッグスワンスタジアムで公式練習を行い、10日のジャマイカ戦に向けて最終調整した。

以下、公式練習後のアギーレ監督会見要旨

ハビエル・アギーレ監督
「いいトレーニングができている。全員が無事に来てくれた。新しい選手も入っているが、全員が意欲的にやっている。明日、やっと初勝利を挙げることができると確信している。もちろん、ジャマイカはフィジカル的に強いチームで、苦しい試合になると予想しているが、新潟のみなさんの応援があれば勝利につなげることができると思っている」

―守備の修正をテーマに挙げていたが、その手応えは? また今回は吉田麻也が不在だが、森重に期待することは?
「守備のみでなく、守備と攻撃両方のバランスを取りながら練習した。いずれにしても前回よりいい守備ができないといけない。守備のみ、攻撃のみの練習をする時間はあまりなかった。しかし、明日ピッチに立つ11人には『いい守備をしよう』と話すし、もちろん『いい攻撃をしよう』とも話す。(吉田)麻也の不在についてだが、森重がバックラインでプレーする」

―9月の試合でミスをした選手が今回は呼ばれていない印象を受けるが、川島は明日の試合でも起用するのか?
「敗戦は監督を筆頭に全員の責任だ。試合の中にはうまくいったプレー、うまくいかなかったプレーがある。それは選手に起こり得ることで、私は気にしていない。現在行っているは、アジア杯に向けてベストな23人を見つけること。そのプロセスの中で、いいプレーができても(メンバーに)入れない選手も出てくるだろうし、ミスが多かったけど23人に残る選手も出てくるだろう。一回のミスで外すということはしていない。

 キーパーについては3人とも満足している。権田は視察で3回見たが、直接会ったことはなかった。シュウ(西川)も(川島)永嗣も同じレベルで戦えると感じた。3人のうちだれが出てもプレーできる。3人に満足している」

―今回の合宿で岡崎がセンターフォワードの位置で練習しているが?
「私は複数のポジションをこなせる選手を好む。岡崎は右でも左でも真ん中でもプレーできる選手。選手がやりたいのはプレーすることだが、プレーするのにどこが一番適しているか探さないといけない。岡崎に関しては、今回の合宿では真ん中で考えている。

 しかし、今後、他のポジションでプレーする可能性が排除されるわけではない。彼は大事な選手で、(香川)真司も複数のポジションをこなせるし、(本田)圭佑もそう。(酒井)高徳も森重も複数のポジションでプレーできるし、武藤もそうだ。システムも固定していないし、いくつもの戦い方ができる。使える選手がたくさんいるのは私にとって幸運なこと。Jリーグでも他によかったと思う選手はいたが、全員を呼べるわけではない」

―アギーレ監督になって攻撃では速攻の形が増えたが?
「日本人選手の質は高い。ボールを持って回すことができるし、回すのは快適なプレーだ。ボールを持ったときにいいプレーができるという面では、Jリーグを見ていても質が高いと感じる。しかし、国際レベルになると、ボールを渡してくれない。相手がずっとボールを持っている試合も出てくる。そういう相手には奪ったら早く仕掛けないといけない。

 ベネズエラ戦の2得点は奪ってからの形だった。1点は武藤、シバ(柴崎)、オカ(岡崎)、(本田)圭佑のスピードを生かしたプレーだった。もう1点は相手がヘディングしたボールを武藤が中盤で拾って仕掛けたところからのプレーだった。ウルグアイ戦は日本のほうが支配率が高かったが、負けた。ボールを持つことも大事だが、深い位置に入っていくことも大事。明日は両方が見られればいいと思う」

―ジャマイカはどんなプレーを日本に要求してくると思うか?
「まず立ち上がりにプレッシャーをかけてくると思う。そこで苦しい場面が出てくる。メキシコ代表のときに何回も対戦しているが、立ち上がりにテンポよくプレスをかけてくる。そこから逃れるプレーが要求される。その流れを読んで、そこから逃れて、かつ流れを持ってこれるようにしたい」

―ベネズエラ戦のあとにブラジル戦があるが、この2試合で狙いは変わるのか。アジア杯に向けて多くの選手を見たいと考えているか?
「我々はアジア杯のことを考えている。もちろん親善試合は2試合とも勝ちたいと思っている。今、決定している11人でジャマイカ戦に臨む。その試合が終わった時点で状況を見て、ブラジル戦で同じメンバーを使うか、入れ替えて臨むかを考えたい。両方の試合で勝利を目指して戦う。楽ではないが、トライする」

(取材・文 西山紘平)

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