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長谷部復帰でキャプテンはどうなる?

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 アギーレジャパンの始動となった9月の代表合宿を左膝の違和感のため途中離脱したMF長谷部誠(フランクフルト)が、2か月ぶりに代表復帰を果たした。

「フランクフルトの試合は毎週チェックしているが、高いレベルを維持できていると思う。肉体的な問題はすでに解決できているということで今回招集した」。ハビエル・アギーレ監督は、長谷部の動向を詳細に追跡していたことを明かし、期待感の高さをにじませた。

 ザックジャパン時代、指揮官やチームメイトから「最高のキャプテン」と称された長谷部だけに、ピッチ内でのパフォーマンスと同様に求められるのが、チームのまとめ役としての働きだ。

 アギーレジャパンではベネズエラとの初戦を前にチームを離脱したこともあり、初戦からジャマイカ戦までの3試合ではFW本田圭佑(ミラン)がキャプテンマークを巻き、本田がベンチスタートとなったブラジル戦ではGK川島永嗣(スタンダール・リエージュ)がゲームキャプテンを任された。

 この間、指揮官は「本田、川島、吉田麻也の3人がこのチームのキャプテンだ」と指名したが、そのとき長谷部は不在。川島は「マコのあとはだれがなっても大変」と言い、本田も「マコがいればマコが巻いたと思う。長谷部さんのように毎回振る舞うのは僕には無理だと思う」と話していた。

 この日のメンバー発表会見で「キャプテンはだれなのか?」と聞かれると、「全員がそろったところで決めたい」とコメントした指揮官。長谷部が復帰したこのタイミングでの決断が注目される。

(取材・文 矢内由美子)

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