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[MOM1261]埼玉栄DF塩川尚輝(2年)_チームの勝利のために上下動を繰り返す攻撃的SB

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.29 横山杯決勝第1グループ第3戦 埼玉栄高 0-0 熊本国府高 矢田部サッカー場B面]

 埼玉栄高は持ち味を出し切れなかったチームの中で稲垣忠司監督が「右サイドでよくアップダウンをやってくれた」と右SB塩川尚輝をマン・オブ・ザ・マッチに推した。

 ファイナルゲーム進出をかけた熊本国府高との最終戦に臨んだ埼玉栄高は、前線で起点となっていたFW高橋利樹が抑え込まれ、さらには相手の前線からのプレスに苦しんだ。「自分たちは後ろからつないでゴールを目指すサッカーを目指していてこの試合もやっていたが、パスミスやトラップミスが多くてとても苦しい展開だった」。

 そのような状況の中でも塩川は、「自分たちのストロングポイントがサイドからの攻撃で監督にも『SBが上がって起点になれ』って言われているので、それは常に意識してやっている」と話す通り、この試合では数は多くなかったが果敢な攻撃参加から相手の背後に抜け出し、右サイドの深い位置からクロスを供給するなど、チームの攻撃にリズムを与えた。

 攻撃だけではない。悪天候の中でも豊富な運動量を活かして守備にしっかり戻るなど奮闘。「チームの勝利に貢献できればいい。守備でも攻撃でも貢献できれば」と謙虚に話す塩川が、監督が『まだいない』という気の利く選手となって、埼玉栄の攻撃のオプションとしてチームを更なる高みへ押し上げる。
(取材・文 清水祐一)
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