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「NIKE MOST WANTED」尚志からドイツでプレーしたMF阿部貴憲「恩返ししたい」

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 世界で戦える若き才能を発掘する世界的なスカウトプロジェクト、「NIKE MOST WANTED」の関東セレクションが25日、埼玉県のレッズランドで開催され、10選手が2月21日に開催されるジャパンファイナル進出を決めた。MF阿部貴憲(無所属、元SVザントハウゼン)は尚志高(福島)1年時に海外挑戦を決意。海を渡り、ドイツ2部のSVザントハウゼンのトップチームでもトレーニングを積んできた好選手だ。「NIKE MOST WANTED」の櫛山匠スカウトは「サイドのところでスピード、技術、パワーがある」と評していたが、キレのあるドリブルなどを積極的に見せつつ、状況判断の良さも見せて1次選考を突破。海外への強い想いを持つMFが「NIKE MOST WANTED」への決意を口にした。

以下、阿部のコメント
―動きがとてもキレていた
「この『NIKE MOST WANTED』に合わせてきたので、自分の力を発揮できたと思います」

―きょうはどういうところを出したいと?
「自分のストロングポイントがスピードに乗ったドリブル、俊敏性、キレのあるドリブルなので、そこを出せればといいと思っていました」

―それでは、受かる手ごたえはあった
「多少ありましたけれど、それよりも落ちたなと言う方が・・・。細かいミスが多いと自分の中で感じたので」

―今回「NIKE MOST WANTED」を受けようと思った理由は?
「尚志高校の仲村監督がボクのことを推薦してくれて、良かったら受けないかと言ってくれて、ボクも受けたかったので」

―資料では尚志高校と
「(ラッセル郡山出身で)元々尚志高校だったんですけど、途中で辞めてしまって。高1の終わりごろに一回(海外へ)行って、練習会だったりに参加させてもらってドイツでプレーしていました。(最後の所属は)ブンデスリーガ2部のSVザントハウゼンです。今はドイツから帰ってきていて、仲村監督が気にかけてくれていて尚志高校で練習させてもらっています」

―ブンデスリーガ2部だとかなりレベルも高いと思うが、トップチームにいた?
「トップチームで。(レベルは)ヤバイですね」

―日本と海外との違いは?
「日本と違ってプレースピードが凄く速くて、切り替えも速くて。一番自分で感じたのはフィジカルの部分がまだまだ足りないと感じましたね」

―海外へのあこがれは強かった?
「テレビだったりで結構見ていたので」

―高校途中から海外へ出た後悔とかはない?
「全くないですね。自分にとってプラスになっているので」

―高校サッカーに負けられない
「負けたくないですね」

―「NIKE MOST WANTED」はいろいろな人へアピールするチャンス。ジャパンファイナルへ向けて
「自分の特長のドリブルを出せるように。最終的にはゴールを獲れるように意識してやっていきたいですね」

―ゲキサカを通してメッセージがあれば
「親への感謝があります。高校辞めると言った時に悲しんだんですけど。その悲しんだ顔を笑顔になるように恩返ししたいです」

(取材・文 吉田太郎)

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