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[CL]ネイマールを怒らせた10代のシティファン「何も間違えたことはやっていない」

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 バルセロナのブラジル代表FWネイマールを激怒させたマンチェスター・シティの10代ファンが英メディアのインタビューへ応じ、「何も間違えたことはしていない」と“潔白”をアピールした。

 ネイマールは24日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ決勝トーナメント第1戦・マンチェスター・シティ戦に出場。しかし、MFヤヤ・トゥレのユニフォームを着たシティファンに野次を飛ばされると激怒。ファンの元へ詰め寄ると、最後は係員に制止された。一連の動画は『YouTube』に投稿されるなど注目を集め、ネイマールはUEFAから処分を受ける可能性もあると報じられている。 

 英紙『ミラー』によると、ネイマールへ野次を飛ばしたのは、ヨルダン生まれでマンチェスター大学へ通う19歳のアズィーズ・ハマドだったという。ハマドは英紙『マンチェスター・イブニング・ニュース』のインタビューへ応じ、“事件”の詳細を語っている。

 いさかいが起きたのは、FWリオネル・メッシのPKをGKジョー・ハートが止めたときだった。ハマド少年は自らの席近くだったバルセロナのベンチへ向かうと、ネイマールへ向けて“ダイブ”のジェスチャーをしたという。

「数秒間、ネイマールは僕のほうを睨みつけていた。監督が見ているかどうか気にしているようだった」と話すハマド少年は「その後、彼は僕に近寄るようにジェスシャーをしたんだけど、すぐに笛が鳴った。そうしたら彼がこっちにやって来て、僕の顔の前に自分の顔を近づけたんだ」と振り返る。

「彼が僕を押そうとしているのか、これから何をするのかなどはわからなかった。彼はポルトガル語かスペイン語で僕に何かを言っていたけど、何を言っているかはわからなかったんだ」

「彼を怒らせるために、その間もダイブのジェスチャーをし続けた。そしたら係員がやってきて僕を引き離し、ネイマールはロッカールームの方へ消えていってしまった」

 あくまでも“ダイブ”に関する野次だったと強調したハマド少年。しかし試合後のインタビューでネイマールは「彼が何を言ったかって?それはここで言うことは出来ないね」と話し、一部ではポルトガル語で差別的な発言を受けたとも報じられていた。

 これについて、ハマド少年は「何も間違ったことはしていないよ。僕がやったことは他のファンたちがやっていたこととまったく同じさ。僕はポルトガル語を喋らないし」と強調。「僕がやったことはPKの後にダイブのジェスチャーをしたことだけだ」と繰り返し、「サッカーファンには彼がダイバーであることはよく知られている。スタジアムの人間の半分が多分あの時同じ行動をしていたと思うよ。それは普通のことだ」と話した。

 差別発言を否定したハマド少年は、ネイマールが「プロフェッショナルでなかった」と厳しく言及。「彼がもしプロフェッショナルであれば、相手ホームではこのように扱われているということは心得ているべきだ。それがサッカーなのだから。多分彼は他の出来事で怒っていて、それで僕に八つ当たりをしたのだと思う。まったくプロフェッショナルじゃないね」と言った。

 ネイマールを厳しく批判した19歳のハマドだが、一連の件がUEFAの調査対象となることには疑問を抱いているようで、「これはそれほど深刻な問題じゃない」とコメント。「だけど彼には同じようなリアクションを二度と取ってほしくないね」と話したという。


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