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セリエ史上最速の開始42秒に退場者…本田3か月ぶりフル出場ミランは終盤守備決壊

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[5.3 セリエA第34節 ナポリ3-0ミラン]

 セリエAは3日、第34節を行った。日本代表MF本田圭佑の所属するミランは、敵地でナポリと対戦し、0-3で敗れた。本田は2試合連続の先発出場でフル出場を果たしたが、勝利に導くことは出来なかった。

 2連敗、4戦勝ちなし中のミランの空回りが止まらない。開始わずか42秒。右SBのマッティア・デ・シリオがエリア内に入ったMFマレク・ハムシクの突破をファウルで止めてしまう。パオロ・シルビオ・マッツォレーニ主審は迷わずレッドカードを提示。直後のFWゴンサロ・イグアインのPKをGKディエゴ・ロペスが完璧に読み切ったため、いきなりビハインドを背負うことはなかったが、ほぼ90分間、10人での戦いを強いられることになった。

 なお、『Eurosport.it』によると、42秒での退場はセリエ史上最速の退場劇になるのだという。

 ただ、これが奏功したのか、ミランの守備陣の集中力が高まった。イグアインやハムシク、FWホセ・カジェホンといった強力攻撃陣にゴール前まで持ち込まれるが、決定的なチャンスを作らせない。逆に前半39分にはDFサルバトーレ・ボッケッティのクロスからFWジャコモ・ボナベントゥーラのヘディングシュートに持ち込むなど、決定機も作り出した。

 しかし、後半に入ってもナポリの猛攻を耐えていたミラン守備網が25分、ついに破られてしまう。ミランのクリアボールが中途半端になると、エリア内に入ったハムシクに右足を振り抜かれる。右ポストを直撃したシュートはそのままゴールラインを越えていった。さらに畳み掛けるようにナポリは同29分、今度はイグアインがゴールネットを揺らし、試合を決めにかかる。そして同31分、イグアインのシュートの跳ね返りをFWマノロ・ガッビアディーニが詰めて、勝利を決定的なものにした。

 2試合連続の先発出場となった本田は、2月7日の第22節ユベントス戦以来、約3か月ぶりのフル出場を果たした。しかし数的不利もあり、いつも以上に守備に回ることが多くなり、期待される攻撃面での持ち味を発揮することは出来なかった。ミランはこれで3戦8失点の3連敗。名門が混乱期にはまってしまっている。


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