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[MOM1374]前橋育英MF佐藤悠太(1年)_自覚芽生えたMF、献身的な90分間

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.16 Rookie League Agroup第1節 前橋育英高 5-1 佐野日大高 時之栖裾野G]

「球際とかでは絶対に負けないで相手のペースにならないように、ミスしてもすぐに取り返していくことを意識していました。仲間がミスしても自分が取り返すことを意識していた」。前橋育英高のMF佐藤悠太はその意気込み通りに、ハードワークしてきた佐野日大高に負けない球際でのプレーの連続。櫻井勉コーチも「焦れずにやっていましたね。献身的に彼はやっていました」と評価する90分間で勝利に貢献した。

 味方の攻撃時はバランスをとり、相手が速攻に移った際にはヘディングで競り勝ち、セカンドボールを回収していた。チームは5得点を奪って快勝したが、相手の攻撃回数を減らしたMFの存在は特に大きかった。

 伝統的に好選手が生まれている前橋育英のボランチを務める佐藤は、リーダーのひとりとしての自覚が芽生えてきている。1年生チームの中でのキャプテンに立候補。「自分がまとめていきたいというのがあった。今まで、キャプテンとかやったことなかったですけど、チームには他にもリーダーシップとってくれる人がいるんですけど、任せっっきりになってしまっていて、サッカーの時だけ頑張ってるのではなくて、サッカー以外のところも自分から積極的にやっていきたいと立候補しました」。合宿後にチームに緩みが出たりしたことを感じ、変わらないといけないと思い立ったという。この日は、リーダーとして、最後までチームがいいサッカーができるように集中していた。
 
 自覚が生まれ、変わりつつあるMFは「技術だったり、判断のスピードの向上を目指している。そして90分間走れる選手になること」と成長にも貪欲。選手としてだけでなく、人間的にもっと、もっと成長して名門を引っ張る存在になる。

(取材・文 吉田太郎)
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