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新シーズンのユベントスは? 5連覇へと突き進めるか

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 類まれなクオリティーを持つ主力選手たちが去ったのは確かだ。だが、王者ユベントスは新シーズンのセリエAでも圧倒的な優勝候補に変わりない。

 FWカルロス・テベス、MFアンドレア・ピルロ、MFアルトゥーロ・ビダルと、4連覇を支えてきた中心選手たちが3人も抜けたユーベ。だが、マッシミリアーノ・アッレグリ監督はあくまでも優勝候補という立場にあることを強調している。

 それもそのはず、ユベントスは早くから戦力の維持に努めてきた。パレルモから新星パウロ・ディバラ、アトレティコ・マドリーからはクロアチア代表マリオ・マンジュキッチを獲得。世界王者となったドイツ代表サミ・ケディラも加えた。GKジャンルイジ・ブッフォンの控えとして、ブラジル代表クラスのGKネトも手に入れている。

 ディバラに加え、世代交代を見据えた若手の確保にもぬかりがない。サッスオーロからはFWシモーネ・ザザを買い戻した。エンポリからは、昨季全試合フル出場という偉業を達成したDFダニエレ・ルガーニも戻っている。

 しかし、アントニオ・コンテ前監督が去りながら、アッレグリ監督の巧みな手腕で見事に勝利を手にし続けてきたユーベだが、今季こそ新たなサイクルに突入するというのも事実。過去4年の安定ぶりを続けられるかが、1930年代以来となる5連覇を果たせるかの鍵となる。

 セリエ初挑戦となるマンジュキッチとケディラのフィット感は未知数であり、高額移籍金で加わったディバラも、初のビッグクラブで重圧に耐えられるか懸念がある。レギュラーだったザザやルガーニが、限られた出場時間で安定した結果を残せるかも分からない。

 一方で、北のライバルであるミラノ勢は、復活を目指して積極的な補強を見せている。まずはチャンピオンズリーグ復帰を目指すミランとインテルだが、それぞれスクデット争いに戻ることも目標としており、打倒ユーベの対抗馬になるか注目だ。

 南の雄たちも黙ってはいないだろう。2年連続2位のローマは、15年ぶりのスクデットを狙っている。昨季3位と躍進したラツィオ、監督交代で新たなサイクルを築こうとしているナポリも、それぞれ派手な補強こそないが、ユーベを追い落とそうと隙をうかがっているはずだ。

 それでも、やはりユーベの有利は動かない。188BETのセリエA優勝オッズでは、ユベントスが1.50倍。続くローマが7.50倍と、その差は大きく開いた。なお、その後はナポリが10.00倍、ミランが13.00倍、インテルが15.00倍、ラツィオが18.00倍と続いている。

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