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日本vs韓国 試合後のハリルホジッチ監督会見要旨

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[8.5 東アジア杯 日本1-1韓国 武漢]

 日本代表は5日、中国・武漢の武漢スポーツセンターで韓国代表と対戦し、1-1で引き分けた。前半27分にPKで先制を許したが、同39分にMF山口蛍の代表初ゴールで追いついた。1分1敗の勝ち点1となり、9日の中国戦を残して2連覇の可能性が消滅した。

以下、試合後のハリルホジッチ監督会見要旨

バヒド・ハリルホジッチ監督
「今日の試合に関しては、我々のチームは特にディフェンス面で強さを見せたのではないか。(初戦より)少しだけフィジカル的に良い状態で臨めた。(先発を)5人入れ替えて試合に臨んだが、ディフェンス面に関してはしっかりポジションを取っていたが、相手のFWが空中戦に持ち込んできて少し我々に問題が起きた。オフェンス面に関しては、まだまだパフォーマンスが上がっていない。北朝鮮戦と比べて、それほどビッグチャンスをつくることができなかった。

 ただ、このトーナメントで一番強い相手に対して、このようなパフォーマンスで引き分けに持ち込んだので、ここで我々は少し満足するべきではないかと思う。(韓国は)我々よりもかなりオートマティックが進んでいるチームで、さらに準備も進んでいるチームだった。そのように良い状態で来たチームに対して、このように戦ったので、選手を評価している。3試合目にしっかりトライし、勝利を探しに行こうと思っている」

―前半は消極的、守備的に見えたが、それは狙いだったのか、それとも相手との関係か?
「この試合に向けて準備をしてきたが、まず我々がどのようなクオリティーを持っているかを知らなければならなかった。チームとしてどのような選手を抱えているか、どのようなクオリティーがあるかというところから考えた。確かにブロックは少し下がっていた。なぜかというと、ハイプレスをかけるのが不可能だったからだ。試合後に何人かの選手を見たと思うが、疲労で高い位置からプレスをかけられなかった。ある程度、リアリストにならないと、ハイレベルな戦いでは結果が出ない。

 しかし、韓国が大きなチャンスをつくっただろううか。何回かはあったかもしれないが、ロングボールで来たときぐらいだ。我々がボールを奪ってから前に行くときに、ミスがかなり起きてしまった。それに関してはガッカリしている。少し恥ずかしい面があったのかもしれないし、疲労もあったと思う。ここに来て1日の準備期間で試合に臨んでしまったのは我々のチームだけだ。それはやはり少し真面目さに欠けるのではないか。トレーニングと言っても、大したトレーニングはできなかった。

 ただ、3試合目はもう少し良い状態になると思う。少しオートマティック面が上昇すると思う。パワー面やフィジカル面でしっかり準備して臨むことができかった。そういう中でこういうパフォーマンスを出してくれたので選手は評価している。もちろん、我々はもっと良いプレーができると思っている。ただ、時々、このような状態で満足すべきということもある」

―攻撃に移ったとき、縦に急ぐのではなく、ボールをゆっくりつなぐ場面があったが、それは監督の指示か?
「前に行くなとはまったく要求していない。それは要求していたが、まず韓国のオフェンス面をしっかりブロックしてから前に行こうという話をした。相手はパスを回すチームで、守備のブロックもうまいチームだった。日本の選手たちがプレッシャーがある中でのプレーに慣れていないということは真実として言いたい。ボールをポゼッションするにはテクニックと、フィジカルがハイレベルで準備されていないといけない。

 私が就任して初めてチャンスの少ない試合だった。ただ、我々がここまでやってきた試合とはまったく違う試合だったので、比較はできない。もしかしたら我々がビルドアップして、負ける可能性もあった。背後にボールを要求するほどクオリティーがそんなにそろっていない状況でもあった。そのために背後にボールを出せなかったし、カウンターアタックの可能性も少なかったということだと思う」

(取材・文 西山紘平)

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