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[adidas cup in Fukuoka]「予測不可能」な動きで対戦相手の脅威に!ルーテル学院FW馬場直樹が「X賞」受賞

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[8.20 adidas cup in Fukuoka決勝戦 東海大五高 3-0 ルーテル学院高 グローバルアリーナ]

 予測不能な動きで「adidas cup in Fukuoka」に出場したライバル校たちの脅威になった。ルーテル学院高FW馬場直樹は果敢な仕掛けから思い切り良く振りぬくシュートで存在感。今大会、情報科学高との初戦で4ゴール、2戦目の西京高戦でも1ゴールを記録していたFWは決勝戦で無得点に終わったものの、対戦した東海大五高の選手たちも認めたドリブル突破など相手の予測を上回る動きを披露し、「adidas cup in Fukuoka」の「X賞」に選出された。

 アディダス社から7月1日、全世界同時に発売されたACEとXの2種類のスパイク。あらゆる方向へのグリップ力と加速力を高め、爆発的なスピードと機動性をサポートするXのコンセプトは「予測不可能」だ。敗れたものの、決勝戦で対戦相手や大会関係者から認められた馬場の動きもまさに「予測不可能」。小学校時代はボランチ、CBのポジションからでもドリブルで仕掛けていたという馬場はボールを持つとコンタクトを物ともせず、鋭角に抜けていくドリブルで再三DFを置き去りにし、利き足と逆側の左足でも強烈なシュートを打ち込んだ。

「自分の武器がドリブルなので、他の選手が苦しんでいる時に自分の場所で時間をつくったり違いを見せられたらいいと常に考えていました。競り合いは結構自信ある方なのでそれが上手く出た。(「adidas cup in Fukuoka」は)各県から1校ずつ来ているんですけどドリブルのところは通用するなというところと、バイタルエリアでの駆け引きが少しずつ出てきている」という馬場は、「0-3で負けてしまったんですけど、取れるシーンがあった。そこで取って勢いを出せるような、みんなから頼られるような選手になりたい」と語った。

 ルーテル学院中では主将も務めたタレントだが、ルーテル学院高進学後は怪我が続き、今年の総体予選では準々決勝で涙をのんだ。まだ目立った活躍をすることができていないが、「インターハイは個人的に一番悔しい大会で個人的に何もさせてもらえなかったのでそれが一番悔しくてそれを忘れずに練習に臨んでいます」というFWについては小野秀二郎監督も「覚醒しつつある。ようやく中学校時代の活きのいい状態に少し戻ってきた」と認める。ライバル・大津高のU-18日本代表CB野田裕喜主将はルーテル学院中で途中までチームメートだった存在。「キャプテン、副キャプテンという関係でしたし、活躍しているのを見ると負けたくないなと思います」とライバル心を燃やす。冬の全国舞台へたどり着くためには必ず突破しなければならない大津、野田という壁を馬場は「予測不可能」なドリブルで破って、まずは熊本を制す。

(取材・文 吉田太郎)

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