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痛み分けで残留に黄信号…松本は残留圏まで勝ち点5差、山形は同9差

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[9.23 J1第2ステージ第9節延期分 松本2-2山形 松本]

 天皇杯の関係で延期されていた残留争い直接対決は2-2で引き分けた。年間順位で降格圏の16位に低迷する松本山雅FCと年間最下位のモンテディオ山形による一戦。ともに勝ち点3を目指したが、2-2の痛み分けに終わり、松本は3試合連続ドローで7戦勝ちなし(3分4敗)、山形はこれで17戦勝ちなし(8分9敗)となった。

 松本は前半7分、MFキム・ボギョンがドリブルで切れ込み、相手を引き付けたうえでゴール前にスルーパス。走り込んだMF岩上祐三が左足ダイレクトで流し込み、先制点を奪った。同26分にはDF田中隼磨の右クロスにDF安藤淳が頭で合わせる好機をつくったが、枠を捉え切れない。すると前半35分、PKで同点に追いつかれた。

 山形の右CKからゴール前の競り合いでFW高崎寛之がDF酒井隆介に倒された。MFディエゴがこのPKを冷静に決め、1-1。試合を振り出しに戻して前半を折り返すと、後半立ち上がりには山形が再三、セットプレーのチャンスをつかむが、なかなか勝ち越しゴールを奪うことができない。互いに決め手を欠き、1-1のまま膠着状態が続いたが、試合は終盤に再び大きく動いた。

 まずは後半38分、山形は大きなサイドチェンジを受けたMFキム・ボムヨンが左サイドから中に持ち込み、豪快な右足ミドルをゴール右上隅に叩き込んだ。しかし、松本も簡単には引き下がらない。直後の後半41分、セカンドボールを拾った田中がクロスを入れると、PA内左でボールをキープした途中出場のMF前田直輝が切り返しから左足を振り抜き、ゴールにねじ込んだ。

 後半アディショナルタイムの4分間はホームの大観衆から後押しを受けた松本が猛攻に出るが、あと一歩及ばず。同点ゴールの前田は試合後のインタビューで「チームを勝たせたい気持ちが強いので、同点ゴールでは満足できない」と悔しさを隠さなかった。勝ち点1を上積みした松本は勝ち点24となり、残留圏の15位甲府とは残り6試合で勝ち点5差。最下位の山形は勝ち点20で、残留圏まで勝ち点9差という崖っ縁の状況に追い込まれた。

[J1]第2ステージ第9節延長分 スコア速報

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