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DF比嘉は先輩・俊輔へ感謝、「夢にも思わなかった」

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 ジェフユナイテッド千葉は12月30日、横浜F・マリノスからDF比嘉祐介を獲得したと発表した。不振にあえいだ4シーズンを終え、今季限りで横浜FMを契約満了となっていたDFは、流通経済大付柏高時代を過ごした千葉の地で再起を誓うことになった。

 4年間を過ごした横浜FMへの感謝を語る比嘉だが、先輩・MF中村俊輔の話題になると一段と力が入った。「マリノスには感謝しかない。日本でもビッククラブだし、そこに入れたことは良かった。俊さん(中村俊輔)とか、本当にすごく良くしてくれて。居心地は最高でした」と話す。

「自分は俊さんとかを見たのがサッカーをやったきっかけだったから。そういう選手と一緒のチームになれるとは夢にも思わなかった。仲良くさせてもらえました。最高です!」

 11歳上の先輩から“寵愛”を受けた比嘉。入団前の俊輔のイメージは「怖そうな人」だったといい、「日本の10番で、言い方は悪いけれど、すかしているような、人と絡まないタイプかと思っていた」と話すとおりだ。それでも「実際は全然違った。みんなと絡むし、後輩とも絡むし、めっちゃいい人だった」と言う。打ち解けた2人は長い時間をともに過ごしたが、公式戦後にサッカーの話はするものの、基本的には「サッカーの話はしなかった」ようだ。

 今冬に横浜FMを契約満了となった比嘉は、俊輔から「どうするの?」と声をかけられたが、「あのときは何て言われたか覚えていない」と頭は真っ白だったという。それでも、正式に次のチームが決まったら俊輔へ報告しようと決意。千葉への加入が決まり、先輩へ電話した。

 既に知っていたという俊輔からは「千葉らしいじゃん、頑張れよ」とエールを送られ、「よかったっす。頑張ります」と月並みの会話をした。別々のクラブでプレーすることになるが「近いから、いつでも会えるな」とも言い合った。

 俊輔について「どんな人かな……何ていえばいいのかわからない。俊さんは適当だからなぁ」と冗談交じりに笑った比嘉だったが、「横浜まで1時間でいけるから。これからも飯とか行きますよ」と偉大な先輩と交流を続けていくと誓っていた。

(取材・文 片岡涼)

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