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ドルトムント指揮官も悲報に複雑な思い 「サッカーよりずっと重要なことがある」

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 ドルトムントは13日、ブンデスリーガ第26節でマインツにホームで2-0と勝利した。だが、試合中にファンが亡くなるという悲しい知らせに、トーマス・トゥヘル監督は試合後、「サッカーより重要なことがある」と述べている。

 フル出場したMF香川真司の今季5点目などで勝利したドルトムントは、首位バイエルンとの勝ち点5差を維持した。だが、試合中に2名の観客が心臓発作を起こし、うち1名が亡くなるという悲しい出来事も起きてしまった。

 選手たちは試合後まで悲報を知らなかったという。だが、試合中にニュースを聞きつけた観客たちはチャントをやめるなど、シグナル・イドゥナ・パルクは異様な空気に包まれた。試合後、トゥヘル監督は次のように述べている。

「スタッフとチームを代表し、ご冥福を祈りたい。チームは試合が終わるまで、私も後半の長い間、何が起きたのか知らなかった。だから複雑な思いだった。我々は、サッカーよりずっと重要なことが存在するということを常に意識している」

 一方で、チームのパフォーマンスそのものには非常に満足しているようだ。

「素晴らしいプレーを見せたと思う。我々は非常に多くの試合をこなしてきた。回復にあてられる週もない。ポルトやバイエルン、トッテナムらとの連戦が続き、今日はマインツと戦った」

「相手は運動能力を持ち味とするチームで、カウンターを止めるのがいかに難しいかは覚悟していた。正直、私は心配すらしていたんだ。だが、今日のチームが見せた守備と攻撃には、賛辞しかないね。最高級のパフォーマンスを見せたのだから」

 先制点を挙げたMFマルコ・ロイスは、ヨーロッパリーグのトッテナム戦に続く重要な得点を決めた形。調子を上げているようすの同選手について、指揮官はこう述べている。

「今日の彼はずば抜けていた。どの試合でもこれほどの存在感を示せるのは素晴らしい。大きな自信と高い集中力を持ち合わせると、このようなパフォーマンスを生み出せるんだ」

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