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ハリルの粋な計らい、100キャップの岡崎にキャプテンマーク託した長谷部「そのままやらせたら…」

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[3.29 W杯アジア2次予選 日本5-0シリア 埼玉]

 指揮官からの粋な計らいだった。ゲームキャプテンを務めたのはこの日が国際Aマッチ100試合目の出場となったFW岡崎慎司(レスター・シティ)。昨年11月17日のカンボシア戦(2-0)でもキャプテンマークを巻いた岡崎だが、MF長谷部誠(フランクフルト)も先発した試合でゲームキャプテンを務めるのは初めてだった。

 そのいきさつを長谷部が明かす。「3、4日前に監督から『次は岡崎に(キャプテンマークを)付けさせようかなと思っている』という話があった」と、バヒド・ハリルホジッチ監督の意向で岡崎がゲームキャプテンを務めることが決まったのだという。

「(岡崎には)パーソナリティの面でもキャプテンとしての資質は十分にある」と考えていた長谷部は「そのまま(岡崎にキャプテンを)やらせたらどうか」と、正式にチームキャプテンを岡崎に引き継ぐ考えも指揮官に伝えたが、「『それは違う』という感じだった」と苦笑い。あくまで1試合限定のゲームキャプテンということだったようだ。

 10年南アフリカW杯直前のイングランド戦で初めてキャプテンマークを託された長谷部はそれ以降、約6年間にわたって日本代表のキャプテンを務めてきた。左腕にキャプテンマークがないのは本人にとっても「新鮮味があった」そうで、「入場で何番目に入ったらいいんだろうって迷った」と笑った。

 結局、岡崎に続いて2番目に入場した長谷部。「100という数字だけでなく、チームを救うゴールも何度も取っている」と、あらためて100キャップを達成した背番号9を称えていた。

(取材・文 西山紘平)

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