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[MOM1751]流通経済大柏FW池田啓利(2年)_4戦連発!元代表DF中田浩二氏選出のUYC大会MVPに!!

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.5 UEFA Young Champions日本代表選抜大会決勝 流通経済大柏高 1-0 開志学園JSC高 時之栖うさぎ島G]

 表彰式で告げられた大会MVPの名。02年日韓W杯で日本代表のベスト16入りに貢献している名DF、中田浩二氏が選考した大会MVPには、流通経済大柏高(千葉)FW池田啓利が選出された。世界切符を懸けたadidas UEFA Young Champions 2016日本代表選抜大会では全4試合でゴール。決勝でも値千金の決勝点を決めたストライカーが今大会のベストプレーヤーとなった。

 副賞であるシューレース(靴紐)のない完全一体型サッカースパイク「ACE 16+ PURECONTROL FG/AG」を贈呈された池田は「最高っすね。最近ちょっと調子が悪くて点取ることができていなかったんですけど、この4試合連続でゴールを決めることができてよかったと思っています。(スパイクについては)嬉しいです」と笑顔を輝かせた。

 決して身体能力が高い選手ではないが、DFとの駆け引きを磨いてきた。「とにかくDFとの駆け引きっていうのを意識していて、どうやって相手の裏を取るとか、GKへのこぼれ球への出足ということを常に意識して、しっかり(得点を)取れるところで取れるように意識しています」。そのFWは決勝も前半からDFを振りきってクロス、ラストパスに飛び込み、また競り合いでも強さを発揮。そして後半16分に決勝点を叩きだした。

 流経大柏は左サイドをMF鬼京大翔とMF菊地泰智とのコンビで崩すと、菊地がクロス。DFが弾いたこぼれ球を狙っていた池田がゴールへと押し込んだ。「スリッピーな状態だったので、どこかでこぼれて来ると思っていた。ちょうどいいところで来たので触るだけでした」という一撃が流経大柏に歓喜とタイトルをもたらした。

 4試合連続ゴールで優勝の立て役者となった池田もメンバー争いの非常に厳しい流経大柏の中ではプレミアリーグの登録メンバー30名入りを果たすことができなかった。体格面の向上とボールを収めるという部分を課題に挙げる池田だが、今大会で手応えを掴んだことは間違いない。99年6月生まれのため、U-16年代で争われる世界大会(16年5月)への出場資格も持っているだけに、世界で挑戦し、また自信を得るつもりでいる。

「世界でも目立てるような結果を残して行きたい。(外国人相手に)身体の強さとか感じさせないようなポジショニングを取って得点を取りたい」。日本選抜大会から続くゴールをイタリア・ミラノで開催されるadidas UEFA Young Champions 2016でも続け、その得点力を世界で証明する。

(取材・文 吉田太郎)

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