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日本サッカー界“究極のたられば”…小倉隆史「僕自身が一番見てみたかった」

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 今年は、じつに5年ぶりとなる「キリンカップサッカー2016」が開催される。ボスニア・ヘルツェゴビナ、ブルガリア、デンマークを日本に迎え、4ヵ国による一発勝負のトーナメント方式で、タイトルを争う。
 大会の復活を記念し、ゲキサカでは日本代表のレジェンドたちにインタビューを慣行した。キリンカップと言えば、この人の名前を挙げる方も多いのではないだろうか。1994年のフランス戦で豪快弾を突き刺した名古屋グランパス小倉隆史GM兼監督だ。


フランス戦の鮮烈ゴールは
代表での唯一のゴールになった


――キリンカップと言えば小倉さんに話を聞かないわけにいきません。思い出はありますよね。

「代表でデビューさせて頂いた大会なので僕にとっては非常に思い出深いです。数少ない代表キャップの中ですし、ましてや当時フランス代表とやらせて頂いて、点も取らせてもらって。非常に印象深い大会です」

――当時はどのような思いでピッチに立たれていましたか?

「オランダから帰ってきていきなり選ばれた中でしたからね。あれよあれよと出た感じでした。まあ、精一杯走っていたぐらいの感じですね。カズ(三浦知良)さんいるわ、北澤(豪)さんいるわ、柱谷哲(二)さんいるわで、ね。見てきた人ばっかりいたので、代表は凄いなという感じでした」

――フランス戦のゴールは、小倉さんの人生の中ではどういうゴールですか?

「代表で唯一取れた得点なのでね。その後は怪我もあって選ばれることもなかったので、今思えばあそこで取っておいて良かったなと。それもフランス相手だったので、本当に良かったなと思いますよ」

――怪我という部分、小倉さんのサッカー人生で切り離せないワードです。怪我がなければ日本サッカーの歴史が変わっていたとまで言われます。今でも惜しむ声はありますが、そういう声を今、どのように捉えていますか?

「いや今はもう、監督業が始まっているので、そこよりもっていうところですね。現役中はよく言って頂きました。でもそれを含めて小倉という選手だったと思います。たらればを言ったらキリがないんでね。でももし、たらればを言って良いとしたら、怪我無くいっていたらどうなっていたのかは、僕自身が一番見てみたかったですね」

(取材・文 児玉幸洋)

ヨーロッパの強豪3か国が参戦!
激戦必至の「キリンカップサッカー2016」は、6月3日開幕!!


■準決勝
6月3日(金)19:40キックオフ
日本代表vsブルガリア代表(豊田スタジアム)

■決勝または3位決定戦
6月7日(火)
日本代表vsボスニア・ヘルツェゴビナ代表またはデンマーク代表(市立吹田サッカースタジアム)

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