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“ボランチ”原口、不慣れなポジションも「一日一日を無駄にできない」

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 得意とするサイドからのチャンスメイク以上に、MF原口元気(ヘルタ・ベルリン)にはバヒド・ハリルホジッチ監督から求められているものがある。それは、ボランチでのプレー。1日のUAE戦では「ハセさん(長谷部)の前で、(香川)真司くんの後ろ」のポジションに入り、「リスクを冒しても良いが、ポジションを変えるな」と指揮官の指示を受けて中央で任務をこなした。

 そして、UAE戦翌日に行われた5対5に分かれてのフォーメーション練習でも、原口は中盤の底からパスを散らしていた。「ああいう位置でのプレーが求められているので、毎日が練習。ここでいろいろと吸収しないといけないと思っているし、一日一日を無駄にはできない」。不慣れなポジションでのプレーも前向きに受け止め、日々成長しようと努力を続ける。

 しかし、その中でも自分にしかできないプレーを出して行こうとしている。UAE戦では「ゴール前でファウルをもらえていなかった」。密集地帯でドリブルを仕掛ければファウルを誘う可能性があり、原口自身も「僕がそういう役割をできれば一つの武器になると思うし、それを求められていると思う」と話した。

 初戦を1-2で落としたものの、最終予選は始まったばかりだ。「危機感を持ちながらも、このプレッシャーに打ち勝つだけの選手、メンタリティーを持った選手が代表にいると思うし、僕もその一人になりたい」と意気込む。まずは6日のタイ戦に照準を合わせ、調整を続けて行く。

(取材・文 折戸岳彦)

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