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[KING of 1v1]実力拮抗のハイレベルな戦い…東北予選は相沢と永沼が無敗で突破

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東北予選を制したのは相沢省太(明成高2年=右)と永沼伸(仙台二高3年=中央)

 1対1で最強の“一人”を決める「KING of 1v1」高校生大会の東北予選が25日に宮城県宮城郡利府町にあるグランディ・21・フットサルコートで行われた。相沢省太(明成高2年)と永沼伸(仙台二高3年)の2人が全国大会への切符を掴んでいる。

「KING of 1v1」は縦15m、横8mの特設コートで行われ、試合時間は1試合2分間。ゴールラインから3mの位置にある仮想ペナルティーラインの手前からゴールを決めれば2点で、それ以外はすべて1点となる。ピッチの周囲は壁に囲われており、壁を利用したプレーも可能。サッカーにおいての重要度が高い1対1の場面で勝負を仕掛ける意識を向上させる狙いがある。

 東北予選は実力拮抗のハイレベルな戦いが繰り広げられた。それでも予選の段階で力を見せていた実力者が順当な勝ち上がりを見せた。トーナメントAを制したのは宮城県の新鋭校・明成高から出場の相沢。明成高は近年、男子サッカー部の本格的な強化を始めた学校で、相沢は初の特待生として入学した選手だ。予選から無敗で勝ち上がると、決勝では菊地圭吾(聖和学園高3年)に7-2で大勝。フットサルで培った圧倒的なテクニックを見せつけ東北チャンピオンに上り詰めた。

 トーナメントBでも、無敗で決勝まで勝ち上がった永沼が頂点に立った。決勝では相沢とともに明成高に特待生として入り、新チームのキャプテンを務める小松連(2年)と対戦。ラスト数秒で追いつかれ、ゴールデンゴール方式の延長戦に持ち込まれたが、意地のゴールで全国切符をもぎ取った。

 サッカーの強豪校・聖和学園からはフットサル部の4人が参戦。全員が3年生ですでに部活動は引退しているが、「力試しがしたい」とこの大会に参加した。菊地が決勝で敗れるなど、全国まであと一歩届かなかったが、フットサルで身につけた1対1の実力を見せた。

 他県からは岩手県の一関工高から、この日、18歳の誕生日を迎えた佐藤龍(3年)が出場。チームとしては24日に行った選手権予選で敗れたため、サッカー部引退を余儀なくされていたが、個人での全国出場を目指し参戦した。川崎フロンターレの大ファンだという佐藤は、準決勝で敗れたものの、「面白かったです」と充実の表情を浮かべ、大会を後にした。

 優勝者2名は来年1月9日に埼玉スタジアムで行う全国大会に出場するほか、12月1日に開催される『プーマナイト』にゲストとして招待されるなど、様々な特典を受ける。この日の表彰式ではプーマがオフィシャルサプライヤーを務めるアーセナルとドルトムントのレプリカユニフォームなどが副賞として贈られた。

 9月19日に九州予選、同22日に関西予選、そして東北予選が行われたため、あとは10月10日に神奈川県横浜市のYC&AC(横浜カントリー&アスレチッククラブ)で行う関東予選を残すのみとなった。参加資格は高校生ということのみ。性別はもちろん、サッカー経験も問わない。エントリーサイト(http://goo.gl/r9QliX)に登録するだけだ。決勝大会優勝者にはドルトムント観戦ツアーが必ず当たるこの企画。迷っている暇はないぞ!

(取材・文 児玉幸洋)

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